海外での仕事として日本人におすすめの職種とは?後編~一時滞在編~
永住ビザの取得を前提とした前編に続き、この章では学生ビザやワーキングホリデービザで海外に一時滞在中の仕事について示唆してみたいと思います。
いわゆるアルバイトの感覚なので、働き口を探すハードルは低い反面、一か所で働ける期間も短く限定されており、学生であれば学業に差しさわりが出ない様に働ける時間にも制限があります。
この章では短期留学中のあなたが、まだ自分の英語力に自信が無い場合でも働く機会を得やすい職種について説明します!
様々な制約もありますが、海外で働く最初に近い経験になると思うので、こうしたところからはじめてみましょう!
(もしまだ前編をご覧になっていなければ、こちらも是非!)
日本食レストラン
おそらく海外一時滞在組に最もポピュラーな職種が、日本食レストランかと思われます。
やはりまだ英語に自信が無い状態だと、外国人しかいない環境で働きだす事に二の足を踏む人がいても全然おかしくありません。その結果、日本人が経営していてスタッフも日本人の多いお店かなと思います。
そのまま最後までいって帰国してしまうと、いわゆる「海外に行って、日本人とばっかりつるんで、英語なんか上達していないんでしょ?」と揶揄されてしまう結果になりがちです。
出来ればそんな事を言われずに済む様にとか関係なく、せっかく費用をかけていった海外なので、日本とは全然異なる環境に身を置いてもいいのかなとも思いますが、「はじめの一歩」としてはもちろん「あり」でしょう。
英語が全く話せないという段階では、キッチンで皿洗い的な仕事から始めてもいいんじゃないでしょうか?
オーペア・ベビーシッター
女の子に人気の職種の一つにオーペアというものがあります。
簡単に言うと「住み込みの子守」ですね。
その家に一緒に暮らしながら、家族の保護者が不在の時間を主に、子供達の世話をするお仕事です。一部屋もらって住み込みの形になる事が多いと思います。
一番の利点はやはり寝食を共にできる部分でしょう。渡航して初めの頃は、意外と住む所が定まらずにシェアハウスやバックパッカーズ等を転々としがちなので、安心して眠れる場所がある事がありがたかったりします。
子供好きにもおすすめですね!
また住み込みはせずに、必要な日時の間だけ、通いで子守をするベビーシッターもありえます。誰かの紹介じゃないと探すのは難しいかもしれませんが、やはり子供好きには向いている仕事でしょう。
マッサージ
意外と多いのが、マッサージ屋さんでのアルバイトです。
はじめの数日か数週間、研修のような期間もある様ですが、英語があまり話せなくても出来る事と、収入が割と高めという理由で人気があります。
忙しい時は忙しく、そうでない時は暇など、かなり波があるようですが、経験上応募する日本人が多いイメージがあります。
学校のカンティーン(学食)
国によっては、学生ビザでは全く働けないケースもあります。その場合、特例として自分が通っている学校のキャンパス内の施設、例えばカンティーンと呼ばれる学食で働く事だけは許されるなど、抜け道も探せば出て来ますね。
ホテル
ホテルといってもたくさんの業務がありますが、ほとんどはホテル内のレストランかハウスキーパーでの募集かと思われます。
英語力があるならレストラン、英語に全く自信が無ければハウスキーパーという流れが多いのではないかと思います。
日本では宴会のセッティングやサーブのアルバイトがポピュラーですが、海外では英語が話せないと難しいと思われます。
日本語教師アシスタント
もしかしたらお給料をもらえないボランティアになるかもしれませんが、もし将来的に日本語教師になりたいという夢がある場合には、自分の経験として海外で実際に日本語教師として働いている先生のアシスタントをするという手もあります。
一歩進んで、現地の日本人学校や補習校などでもアシスタントの募集があるかもしれません。
Uber eats
日本でもメジャーになってきたようですが、海外では既にUber eatsは生活にかなり浸透しています。
自分の自転車やバイクが無いと思うかもしれませんが、レンタル代を払う必要はありますが、Uberから貸してもらう事も可能です。
地理に慣れていない事や、何かイレギュラーな事が起こってお客さんや店と話し合いが必要な場合に英語が必須な事など、超えるべき壁はありそうですが、自分の頑張り次第で稼げる点は魅力かもしれませんね。
ファーム
渡航する国によって異なりますが、収穫の時期に人手が足りないファームが、ストロベリーやズッキーニなど果物や野菜の収穫の為に臨時の働き手をたくさん雇うので、時期に左右されますがまとまった額を稼ぐことも可能です。
この場合は、都市部からかなり離れたファームに行くので移動距離も長くなります。その為、どこかしらを往復するのではなく、ファームの傍のバックパッカーズやシェアハウスに数週間泊まり込んで働くのが一般的なパターンです。
お金を使う場所が周りに無い為変な無駄遣いもせず、まとまったお金を稼ぐのには向いていますし、英語力もほとんど必要とされないメリットはあるものの、やはり体力的にはかなり厳しい作業です。
美容師
出来る国は意外と限られるかもしれませんが、日本人美容師の資格と経験のある人は、日系オーナー、ローカルオーナーを問わず雇ってもらえる事が割とあるそうです。
ただ、美容師の特性として一人のお客さんと長く付き合うものだと思うのですが、一か所で働ける期間が決まっているので、常連さんを作れたとしてもまた指名しようと思ったら、その美容師はもういなかったという事も多々ある様で、お客さんからしたら指名し辛い傾向はあるようです。
結論~英語力と相談しながら経験を積んでいこう~
一時滞在ビザで仕事を探している人達は、どうしても替えがきく職種になりがちであり、人の入れ替わりも激しいのが特徴です。
特にワーキングホリデービザで来ている場合は、その国内での旅行もしたいでしょうし、一か所でずっと滞在する事の方が稀ですし、あちこち見て歩くのがいいと思います。
ですので初めから長期的な視野で働くのではなく、その土地毎にその都度柔軟に経験を積んでいく事で、はじめは自信の無かった英語力も徐々に上達し、経験と共に出来る事も段々増えていく事でしょう。