ビジネス英語に特に役立つ、仮定法例文5選

5-1. 海外就職の通じる英会話
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定型だけではない、仮定法的表現の数々

仮定法に苦手意識を持っている人が意外に多いと感じました。

しかし仮定法は簡単に言いたい事を言える便利な表現である事を伝える為、余計な部分をそぎ落とし出来るだけシンプルな形で別の章にまとめました。

(もしお時間あれば、こちらも是非!)

これで苦手意識を持っている人が、実は仮定法は簡単だったんだと気付き、積極的に使える様になればいいなと願っていますが、シンプルにしたが故に定型的に紹介している感は否めません。

しかしネイティブスピーカーとの会話の中には、こうした定型にとらわれない仮定法的な表現がまだまだあります

読む・聴く・書く・話すという4技能を高いレベルで求められるビジネスの場では、出来るだけバラエティに富んだ表現が求められる事や、ビジネス上の慣習からよく使われる表現も豊富にあります。

いわば応用編です。

この章では、こうした特にビジネスシーンに登場する、定型ではない仮定法の数々を応用編として例文を基に説明したいと思います。

ぼやき的仮定法

まず初めに取り上げるのは、「○○だったらなぁ」とぼやくタイプの仮定法です。

“I wish” + 定型仮定法のIfを省いた構文で作れます。

現実はそうではないけど、”I wish”を使う事で「~だったらいいのになぁ」という表現が可能になります。

“I wish I were a smart business person like you.”

「あなたのような頭のいい社会人だったらなぁ。」

“I wish Milla were my boss.”

「ミラが上司だったらなぁ」

また、“I wish” + 助動詞を使った構文でも作れます。

本当は行けない自分だけれども”could”を使う事によって、理想の自分をイメージして”wish”するという事ですね。

“I wish I could have a business trip opportunity.”

「出張に行ける機会があればいいなぁ」

「万が一○○だったら」という未来の仮定

未来において「もしこうだったら、こうだろう」という仮定を立てて予測する表現ってあると思います。

ネイティブスピーカーの間でよく使われる表現で、弥助もしょっちゅう耳にしていますし、自分でも積極的に使うのが、

If someone should, “という形で、以下の特徴があります。

  • 絶対に起こらないであろう仮定には使わない感じがある
  • shouldだけど、この仮定法的な使い方では「すべき」の意味はない
  • 意味は「万が一○○だったら、~だろう」
  • 後に続く「だろう」の部分は通常は”will”で大丈夫。
  • 起きる確率が低く、仮定の意味を強調する場合”would”を使う

では、いくつか例文を挙げてみます。

“If you should miss the team target by the end of this week, you will be failed this promotion oportunity.”

「今週末までに部門ターゲットを達成できなければ、今回の昇格機会を逃す事になるでしょう。」

The weather forecast said it will be fine tomorrow. But if it should be rain, our promotion event would be cancelled.

「天気予報では明日は晴れですが、万が一雨だったら、販促イベントは中止になるでしょう。」(起きる確率が低いので”would”で仮定の意味を強調している)

敬語としての仮定法

英語にも敬語の表現は実はたくさんあります。

Pleaseを使えば大丈夫という誤解についてや、遠回しに言う事で丁寧になる等、様々な敬語表現については別の章で示唆しています。

もしお時間があれば、こちらも是非!

そして敬語表現の一つに、仮定法的アプローチがあります。

“if”を使う事で、「もし○○であれば、何々して頂けますか?」というニュアンスの前提を置く事で、敬語表現に成り得ますね。

次の例文をご覧ください。

“It would be much appreciated if you could help me to finish this task.”

「もしあなたがこのタスクを終わらせるのを手伝ってくれたら、とてもありがたいです。」

もしできればという感じで丁寧にお願いする表現であり、”Please help me to finish this task .”よりも全然敬語的です。

ここで”could”を使う理由は、手伝う能力があるという意味です。

“would”を使う場合は、意思を尋ねるニュアンスに変わるので、時として少しお願いが高圧的に捉えられるかもと危惧する人もいるようですが、実際は経験上気にするネイティブスピーカーに会った事はありません。

“could”でも”would”でも、どちらでも大丈夫です。

「あたかも」という意味の仮定法

この仮定表現もネイティブスピーカー達との会話の中に頻繁に登場するので紹介します。

“as if”「あたかも」を使った表現です。

慣習的な表現なので、そういうものとして覚えてしまって日常使いするのがいいと思います。以下例文です。

“She reviews the new product as if she actually tried that.”

「彼女はあたかも実際に試したかの様に、その新製品を評している。」

“As if I didn’t know our competitors… What do you know about them?”

「まるで私が競合の事を知らないかのように言いますが、あなたは何を知ってるんです?」」

仮定法の省略形

話し言葉というよりは書き言葉ですが、知っていれば戸惑わずに済むなと思うのが、倒置法を伴った仮定法の省略形です。

別に難しくも何ともありません。“If”を省略して倒置するだけです。

例文で見ていきましょう。

“Were I you, I would replace the ad to other right now.”

「俺ならすぐにその広告を他のに代えるけどね」

“Had I been you, I would have replaced the ad to other soon after.”

「俺ならすぐにその広告を他のに代えてたけどね」

この章で既に紹介した未来の仮定法表現である”If someone should“も同じ様に省略可能です。

一見して”Should you”と始まっているのに疑問形でもないし、「すべき」の意味でも通らないし、何コレ?と思うかもしれませんが、知ってさえいれば、「あぁ仮定ね」と判断できて問題ありません。

“Should you miss the team target by the end of this week, you will be failed this promotion oportunity.”

「今週末までに部門ターゲットを達成できなければ、今回の昇格機会を逃す事になるでしょう。」

結論~あくまで応用編なので~

この章では、定型に左右されずにネイティブスピーカー達が日常で使っている表現について、あくまでも応用編として以下の5つを紹介しました。

  • ぼやき的仮定法
  • 「万が一○○だったら」という未来の仮定
  • 敬語としての仮定法
  • 「あたかも」という意味の仮定法
  • 仮定法の省略形

いずれも知ってさえいれば戸惑わずに済む、そしてその機会がビジネスの場面においては特に多いという観点から選んでいます。

しかし、仮定法へのアレルギーがある人はその払拭が先なので、まずは冒頭でリンクを張った、より簡単かつ便利に仮定法を使う方法をお読み頂き、自分のものとして習得してからでも全然おそくありません!

仮定法は難しくありません。簡単で便利な表現なんです!

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