海外の職場で受け入れられやすい人材とは?
遂にビザを手にして海外で働く事が決まったあなたは、きっと期待と不安でドキドキしている事でしょう。
英語は日本にいた頃から一生懸命勉強してきたから大丈夫!といくら自分に言い聞かせても、まだ実践で使われていない自分の英語が通じるか、それは緊張しますよね?
海外の常識や慣習については、やはり経験がモノをいう場面が多い事は確かです。でも一度経験してしまえば何てこと無い事ばかりなのも事実です。
全然、難しく無いです。
この章では、海外で就職・転職したもののまだ英語に自信の無いあなたが、新しい職場で同僚たちと仲良くなる為の秘訣について、5つに絞って説明します。
これらを実践する事で、確実により早く人気者になれるはずです!
名前で呼ぶ
「そんな事!?」と思うかも知れませんが、経験上、意外なほどここが出来ない人が多いです。
これは推測なのですが、おそらく日本語の文章では主語が省略されるからその習慣に引っ張られるのかもしれません。
- 「すみません、これ今日中にお願いできますか?」
- 「ちょっと、ここを教えて頂けますか?」
- 「あの、お客様がお見えですが。」
このように相手の名前を呼ばなくても文章が成立してしまいますよね?
でも海外で働く際は、出来るだけ同僚の名前を呼びましょう。名前を呼び合う事でお互いを認識し合っている連帯感が生まれます。
“Hi, John. Shelly asked me to bring this document to you.“
会話の始まりは常に、相手の名前から切り出しましょう。会話の終わりは、相手も自分の名前を呼んでくれる事が多いです。
“Ok. Thank you, Yasuke.“
つまり、相手の名前を呼ぶと相手も自分の名前を呼んでくれる連鎖がおきますので、皆に自分を覚えてもらえる事に繋がります。
また、相手の名前を知らない場合は、名前を教え合う事が初めの会話のきっかけになる事は言うまでもありません。
そんなに広いオフィスでなければ、席の見取り図を作って名前を埋めていきましょう!これも意外に後々役に立ちますよ。
自分のプロフィールは積極的に
海外において日本と異なる一つに、謙虚につつましくという概念がほとんど無いという点があります。
相手から聞いてくれるまでなんて待っていたら、ただ単に無口な人と思われて終わりです。出来るだけ積極的に自分自身の事を話していきましょう。
海外では、この”Speak out“していく事がとても重要です。
初めて名前を教え合う時は、最もチャンスな瞬間です。天気の話など何かのきっかけで話し始めたら、タイミングを図って
“By the way, I am Yasuke.“
笑顔で名乗って握手しましょう。
相手も名乗ってくれるでしょうから、それでけで終わらせずに、例えば自分の出身地を言ってみる、または相手に聞いてみるだけで、旅行で行った事があるなどの共通項を探す事に繋がります。
その後は、
『まだ何も知らない弥助という人』から
↓
『自分の故郷を訪れた事のある弥助』になり、更に膨らんでいけば
↓
『自分の故郷を訪れた事のある、野球をしていた、寿司が好物で、ダックスフンドを飼っている、自分と共通の趣味がたくさんある弥助』になります。
初めて名前を名乗り合う機会を大事にし、他にも休憩中の雑談だったり、ランチの時に、積極的に自分のプロフィールを相手に伝えていきましょう。
例えば趣味がヨガだったら、ヨガ繋がりの同僚から同じヨガ教室に行かない?などと誘われ、そこから仲良くなれたりとかもあり得ますよね?
相手を気遣う
もし自分の事を、相手が気遣ってくれたら嬉しいものですよね?
英会話では、まず普段の挨拶からして相手の健康や気持ちを気遣っていますよね?
正に”How are you?“がそれです。
日本の同僚への挨拶だと、「おはようございます。」を言い合うだけで終わっている事って、結構あると見受けられます。
でも、英語ではこの挨拶は欠かせません。日本での感覚のまま”G’morning.”だけ言って終わりではなく、1つ目の秘訣である名前を呼ぶ事と組み合わせて挨拶しましょう。
“G’morning, Jo. How are you?“
そして、意外に英語になると出来ないのが、こちらから話しかける際に「今、お時間よろしいですか?」と断りを入れてから話始める事です。
しなくていいと思っているのか、”Excuse me.”さえ言えばいいと思っているのか分かりませんが、
“Excuse me. What should I do the next?“
等と、弥助からするとちょっと失礼だなぁと思う表現で切り出している場面をよく見ました。
働き初めの頃は特に、自分がいかにプロフェッショナルで礼儀正しい人であるかを認識してもらう事は大事なはずです。ですので、出来るだけ相手に話しかける時は、相手の時間を気遣いましょう。
先ほどと同じ文であれば、以下の様な断りを例に挙げられます。
- 「Excuse me. Could I interrupt you now?」
- 「Excuse me. Would you mind to talk to me now?」
まずは敬語、丁寧語を完璧に
やはり第一印象を良くするには、TPOに合った敬語や丁寧語を心掛けましょう。
仲良くなったら、いくらでもくずして大丈夫なので、初めだけは同僚へのリスペクトを最大限に込めた表現が必要だと思います。
大事なポイントが2つあります。
- “Please”の誤解。”Please”は「どうぞ」「~ください」ではない
- 間違いなく敬語・丁寧語表現にする為の3つの秘訣
これについて詳しく解説している章があるので、参照してもらえればと思いますので、詳細は今ここでは割愛させて頂きますね。
お礼を忘れない
これも今更?という話に思われるかもしれませんが、本当に少ないですよ。ちゃんと”Thank you.”で会話を終わらせられる人。
慣れてきた人の中でも”OK. Alright, then.“で終わっちゃう人を見かけます。
ここも1の秘訣と組み合わせて、相手の名前を添えながら“Thank you, Jo.“とお礼を言って終わりましょう。本当に印象が変わります。
結論~さ、仲良くなれたイメージできましたか?~
英語にまだ自信の無いあなたが、新しい海外の職場で同僚と仲良くなる為の秘訣についてお話してきました。以下の事を実践できたあなたは、果たして仲良くなれたでしょうか?
- 相手を名前で呼び、自分の名前も認識してもらう
- 自分のプロフィールを積極的に伝え、共通項を探す
- 相手を気遣い、人をリスペクト出来る人間だと思ってもらう
- 失礼人でなく、礼儀正しいプロフェッショナルな人だと思ってもらう
- お礼を忘れない誠実な人と思ってもらう
逆の立場になった時に、これら条件を満たした人が新しく同僚として入ってきたら、仲良くなりたいと思うのではないでしょうか?
毎日一緒に過ごすオフィスですから、お互いに良好な関係を作れたらいいですね。