【小学生の英語授業】「鬼滅の刃」を英語の授業で活用する方法!

3. 小学校英語授業で英会話上達可能?
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英語の授業に積極的な子供は、英語に興味を持っている子供

小学校の英語の授業が2020年に正式に開始されました。

英語塾などに通って、すでに英語に接している子供には親しみのある簡単な科目かもしれませんが、初めて英語を勉強する子供にとってはドキドキしますよね。

もしこの最初の時点でつまずくと、「分からないから恥ずかしい」という感情から、英語の勉強への興味が失せてしまいます。

ゼロからどころかマイナスからのスタートになってしまっては、取り戻すのは大変です。

そこでこの章では、小学生に大人気の「鬼滅の刃」を楽しく授業に活用することで、英語に興味を持たせる工夫ができないかを考えました。

教室での先生はもちろん、保護者の方がお家で英語を教える際にも、お子さんのやる気に火をつけやすくなるでしょう!

鬼滅の刃に関連するボキャブラリーは活用する

英語を楽しく学ぼうとは言え、文科省の教科書指導に従って、勉強する内容は決められています

今回の英語授業の導入の目的は、「英語を話せるようになった子供達が将来グローバルに活躍できるようにすること」です。

そのためには、やはりまずは英語を好きになり、苦手意識を持たないように少しずつ「聞く」と「話す」を中心に習得していくことです。

小学校の授業内容と教材について、こちらの章で分かりやすく詳細を解説しています。お時間があれば是非!

      
まずは、教科書の流れの中で生徒が覚えるボキャブラリーが出てきた時に、「鬼滅の刃」に関連できるものについては、積極的に絡めてみましょう。

例えば、”family“という単語が出てきたら、主人公の炭治郎の家族は誰か?という絡め方ができそうですね。

“Who is Tanjiro’s family?”

この質問とともに2枚の絵を見せて、一方の禰豆子の絵を指させるなどの掴みも可能になるでしょうし、“family”=「家族」という強いコネクションも生まれるでしょう。

何より、子供は自分の知っていることを披露することが大好きな生き物です!

自信を持って「知っている」と言えることには常に食いついてきますので、ポケモンでも鬼滅の刃でもドラえもんでも、知っていると言えることを多く提示することは大切なことだと思われます。

上手に関連付けができれば、さまざまなボキャブラリーを覚えるきっかけになるでしょう。

“Who is Tanjiro’s teacher?”

“Sakonji !!!”

“Alright. What’s his f full name then?”
“You can say first name and then family name.”

“Sakonji Urokodaki !!!”

この質問では、炭治郎の先生として鱗滝左近次という人物が答えですが、以下のような効果を期待できます。

  • 「先生」=”teacher”とボキャブラリーを覚えられる
          
  • 苗字までを答えさせることで、英語では名前を先に言うという決まりを教えられる
        
  • “full name”, “first name”, “family name”とボキャブラリーを発展させられる

特に鬼滅の刃の特徴として、キャラクターの名前が難しいという特徴があります。

  • Tanjiro Kamado
  • Nezuko Kamado
  • Zenitsu Agatsuma
  • Kagaya Ubuyashiki
  • Kyojuro Rengoku
  • Mitsuri Kanroji
  • Sanemi Shinazugawa
  • Gyomei Himejima
  • Muzan Kibutsuji

舌を噛みそうな名前ばかりですね。

そして前述の通り、子供は自分が知っていることを披露したがる生き物です。

ましてや、むずかしいことを知っているとなれば、その欲求は2倍増しです

“Do you know him? What is his name?”

Kyojyuro, Kyojuro Rengoku !!

もし小学校ではまだ習わない単語について質問されれば、ALTの協力も仰ぎながら、できるだけ教えてあげた方がいいと思います。

教科書外の知識で、すぐ忘れてしまっても構いませんので、興味を持った子供の気持ちを尊重することが重要だと思います。

「先生、猪って英語で何て言うの?頭にかぶるって何て言うの?」

“In English, we can say wild boar and wear.”

“So, what’s his name? He wears wild boar on his head.”

“Inosuke, Inosuke Hashibira !!!”

こうして興味を持った子供たちを教科書に戻し、“My name is “, “His name is “という自己紹介につながる英文を学ぶ機会にするなど、きっかけ作りに役立つはずです。

「鬼滅の刃」のフレーズを活用しよう!

「鬼滅の刃」で有名なフレーズは、以下のものですね。

  • 全集中
        
  • 水の呼吸
        
  • 一の型

これらを英語に訳すと

  • Total concentration 
        
  • Water breathing 
          
  • The first form

子供たちは、これらの意味や使われるべき場面を知っています。

例えば何かワークを始める時や、いったん落ちついて教科書に戻る時、クラスの中の合言葉のように、みんなで

Total concentration !!”(全集中!!)

と言い合いながら、アテンションを得るのはいかがでしょう?

英語の意味や単語の難易度は小学生には高すぎますが、とにかく「トータル・コンセントレーション!」と言うことが、次のアクティビティへの集中に素直に繋がってくれるなら活用しない手はありません。

子供たちも、自分達は「全集中」を英語で言えると家族に自慢することでしょう。

あとはクラスの運営プランに従って応用してもらえればいいと思いますが、例えばリスニングのアクティビティを行う時に、

“Listening breathing !”「聞くの呼吸!」

などと、ふざけてみるのもいいかもしれません。

小学校の時点では正しい英語の発音を聞く事が重要なので、ALTとも相談しながら”breathing“も正しい発音で言えるとベターですね。

別な漫画ですが「スラムダンク」を題材にした、漫画の名言を英語で言えると海外の友達作りに役立ちます!という章があります。お時間があれば是非!

まとめ

他にも、”He can “, “She can“と、「彼は/彼女は~ができます」という例文を作る練習で、できる事柄を先生たちに英語でインタビューするというアクティビティがあります。

同じ質疑を、「では「鬼滅の刃」のキャラクター達のできることは?」というトピックで話し合うグループワークに発展させても面白いかもしれません。

このように、実際の小学校の授業は教材の内容に沿って、決められた内容を勉強しますが、授業の導入部分や各アクティビティの前後など、生徒の自主性を喚起したい時に「鬼滅の刃」という共通項の活用は効果があると思います。
    
    
実際に弥助が子供たちに英語を教えていた時、アルファベット毎に始まる単語を早く言えた人が勝ちという、遊びながらボキャブラリーを確認する勉強をしていました。

子供たちが我先にと言いたかった弥助の仕込んだスペシャルワードは、当時人気のあった漫画の「ボボボーボボーボボ」でした。

弥助が”B“!と言った時だけ、英単語ではないこの漫画のタイトルを言えるゲームです。

F

“Family”, “Food”, “Fine”

L

“Lemon”, “Lady”

“…”

“(…? Coming?)”

”A”

“Sigh(溜息)… Apple, Avocado…”

(突然)”B!!

ボボボーボボーボボ!!!!!!」

毎回、教室が揺れるほどの盛り上がりです。

何度も言いますが、子供とは自分の知っていることを、難しい事柄であればなおさら言いたがる生き物です。

この野生の習性を活用するのに「鬼滅の刃」は2020年の格好の材料でしょう。

ただし「鬼滅の刃」をめぐっては、残酷な描写が問題となっており、実際のところ恐怖心となって心に大きな衝撃を受ける子もいるだろうと、小学生が観賞しても大丈夫なのか?という議論があります。

既に多くの小学生が映画も観賞済みでよく知っている状態なので、知っているならば有効に活用しようというスタンスですが、小学校の娘を持つ弥助としては、実は小学生に観せることに反対の立場です。

まだ観ていないならば、観ない方がいいとさえ思っています。

この点については、日本の基準と海外の基準の違いについて、別な章で詳しく考察します。

でも、直接の観賞はしなくても、全集中!というノリに巻き込む活用は可能ですし、鬼滅の刃を読んだこと、観たことのない子のために、キャラクターを軽く解説するなどの優しさ・配慮があれば問題ないはずです!

また、欧米の子供達が学校でどういう遊びをしているのかについても興味はありませんか?

実際の現地の子供達から取材した遊びについて、英語で何と言うかを解説した章があります。お時間があれば是非!


   
この他にも、文科省が導入した小学校の英語授業について、詳細に解説した章があります。お時間があれば是非!

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