欧米の子供たちが遊ぶ「溶岩鬼」や「マルコポーロ」とは?
子供の遊びは世界中、どこにいっても共通項があるものです。
全く一緒の遊びも少なくありません。
世界共通の遊びの代表は、何と言っても『かくれんぼ』と『鬼ごっこ』ですね。
何も道具を必要とせず、シンプルだからこそ誰でも一緒に楽しめる、最強の遊び達です。
かくれんぼは英語で”hide and seek“。これは、知っている人も多いですよね。
でも、鬼ごっこを何と言うかは知らなくないですか?
また、その二つ以外にどのような遊びをしているかも、意外と知られていないのでは?
そこでこの章では、知ってそうで知らないのでは?という欧米の小学生の遊びについて、それぞれの英語の名称や、実際に遊びに誘うにはどのような表現を用いているか?について紹介します。
実際に毎日遊んでいる子供達に聞いたままを紹介しますね!
鬼ごっこの英語の名称と、さまざまな鬼ごっこ
まず鬼ごっこを、英語で何と言うか?
正解は”Tag“です!
荷物につけるタグと一緒ですね。背中にタッチしてタグをつけるイメージです。
今日も外で賑やかに聞こえる子供達の声。
“Let’s play tag!“
(鬼ごっこしよう!)
ちなみに、オーストラリアのオージー英語では”tiggy“と言います。”Let’s play tiggy!“です。
また日本の子供たちの間でも同じだと思いますが、鬼ごっこにはさまざまなバリエーションがあります。
せっかくですから他の鬼ごっこについても、それぞれ英語の表現を紹介します。
【ケイドロ】
まずは、警察と泥棒に分かれて、警察は捕まえ、泥棒は逃げるあの遊び「ケイドロ」は何と言うか?実際に子供達に聞いてみた所、そのまんまでした。
“Cops and Robbers”
【色鬼】
鬼が指定した色を探して、それに触っていれば捕まらない鬼ごっこである「色鬼」も、そのままの直訳でした。
“Color tag“
一方、オーストラリアの子供達は、英国式のスペルと共に以下の通り派生します。
“Colour tiggy“
日本の子供達が知らないかもしれない鬼ごっこも数種類ありました。
【線鬼】
これはバスケットボールのコートやトラックなど、校庭に描かれている線の上だけを走れる鬼ごっこですね。
“Line tag“
これは日本では聞いた事無いですね。無理やり日本語にすれば
【溶岩鬼】
これは“Floor is lava.”「床が溶岩だぞ」と仮定する鬼ごっこです。
校庭の一部を溶岩であると設定し、その上は歩けないというルールですね。
「じゃあ今日は、芝生が溶岩ね」「今日は飛び石の上だけセーフね」という感じです。
“Floor’s lava tag“
これも日本では聞いた事無いのですが、
【マルコポーロ】
この遊びは、四角で囲まれた限定されたスペースの中で、鬼が目をつぶって目が見えない状態で他の子達を捕まえる鬼ごっこです。
鬼が”Marco“と声を発したら、他の子達は”Polo“とレスポンスします。その声を頼りに捕まえに行くという感じです。
子供たちなりにルールを面白く変えるようで、”Marco“の代わりに”Pig“と言ったら、他の子達は豚の鳴き真似をするなどとアレンジして楽しんでいますね。
目が見えない鬼が線から出そうになったら、皆で“Danger!“と声をかけると、鬼が180度向きを変えるという仕組みもあるそうです。
‘Marco Polo“
かくれんぼや鬼ごっこ以外の遊び
子供たちの遊びのバラエティは、子供の数だけあると言っても過言ではありません。
かくれんぼや鬼ごっこ以外にも、遊びはまだまだありますよね。
例えば、小学校低学年であれば、女の子だけじゃなく男の子も一緒に遊ぶことも多い「おままごと」もポピュラーな遊びです。
英語でおままごとなどの「ごっこ遊び」は、”Mums and Dads“と呼ばれています。
お母さん、お父さん役のいない「ごっこ遊び」でもこう言うそうです。
また、ボールを使った遊びで、日本でいう中学生になっても、まだみんな大好きな遊びがあります。
この写真のように、4つの正方形とテニスボール大のゴムボールを使う遊びは、”four square“と呼ばれています。
ほとんどの小学校と中学校にはこの4つの正方形からなるマス目が校庭に描かれており、知らない子供はいないでしょう。
ローカルルールも多数あるようですが、共通している基本ルールを簡単に説明すると、
それぞれのマスに子供が入って自分の陣地とします。
自分の指を真っすぐ伸ばしてラケット代わりにし、ゴムボールを叩きつけるようにバウンドさせて遊びます。
他の陣地から来たボールを自分の陣地で一度バウンドさせ、相手の陣地に送り返し、相手がミスれば勝ちです。
子供たちの大好きな遊具
さらに子供たちは、学校や公園にある遊具も大好きです!
英語で鉄棒は、”bar“と言います。
日本の公園にあるのと同じですね。欧米の子たちも、クルンクルン回っています。
そして「鉄棒で遊ぼう」と誘う時は、
“Let’s play on the bars.”
「鉄棒で遊ぼう!」
この短い文章の中に、気をつけるべきポイントが三点もありますね!
- 前置詞は“on”を使い、
- 特定の鉄棒を指して言っているため“the”が付き、
- “bars”と複数形になる
英語で「うんてい」は、”monkey bar“と言います。
日本語では「渡り鉄棒」とも呼ばれる遊具です。
得意な子は本当にサルのように片手でぶら下がりながらスイスイ進んでいけますが、できない子は一段も進めないですよね。遊びに誘う時は、
“Let’s play on the monkey bars.”
「うんていで遊ぼう!」
- 前置詞は“on”を使い、
- 特定のうんていを指しているため“the”が付き、
- “bars”と同様に複数形になる
日本には少ないのかもしれませんが、欧米の学校や公園ではお馴染みの遊具です。
少し角度がついているものもあり、写真のようにレールであったり、ロープであったりさまざまですが、ぶら下がってシャーっと滑っていく遊具ですね。
英語では、”flying fox“と呼ばれます。
“Let’s go on the flying fox.”
「フライングフォックスで遊ぼう!」
日本語に置き換えると何と呼んでいいのか分からず、とりあえずそのままカタカナにしておきます。
- 前置詞は“on”を使い、
- 特定のフライングフォックスを指しているため“the”が付き、
- ほとんど一つしかないことが多いため、単数形で言う事が多い
最後に、遊具と言って差し支えないか微妙ですが、「砂場」もポピュラーな遊び場ですね。
「砂場」は、英語で”sandpit“と言います。
“Let’s play in the sandpit.”
「砂場で遊ぼう!」
- 前置詞は“in”を使い、
- 特定の砂場を指しているため“the”が付き、
- ほとんど一つしかないことが多いため、単数形で言う事が多い
友達の輪を広げるのに、英語圏での大切なTipがあるので、ここも抑えておけば鬼に金棒です!
まとめ
この章では、欧米の子供達が実際にどのような遊びを学校でしているのかについてまとめました。
- Hide and Seek … かくれんぼ
- Tag … 鬼ごっこ
- Cops and Robbers … ケイドロ
- Color tag … 色おに
- Line tag … 線おに
- Floor’s lava tag … 溶岩おに
- Marco Polo … マルコポーロ
- Mums and Dads … ままごと
これらに加えて、欧米では誰もが知っている”four square“や、遊具での遊びも紹介しました。
子供達は例え言葉が通じなくても、遊びを通して仲良くなれるものです。
もう少し大きくなれば、共通の話題で英会話もできるようになるでしょう。
子供達が好きなトピックを授業に取り入れることで、自分が興味のある話題を英語で話すことに慣れることに役立つはずです。
子供達が英語を嫌いにならないよう、遊びが世界共通であるように英語を話すことも楽しいことであると気付いて欲しいと思います!
さらに、放課後も遊びたい時に英語圏で気をつけなければいけないポイントはこちらです!
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