相手がはじめから聞く耳を持っていれば、話し易いのでは?
留学中、外国人の友達を作る為の秘訣を他の章でも紹介していますが、まずは時間と空間を共有し、実際に会話に加わって発言もする事で、自分がどういう人間なのかを知ってもらい、あなたと一緒にいて楽しいという状態が自然なものになればもう大丈夫です。
その際に、相手がはじめから聞く耳を持ってくれたら、どれだけ話し易いでしょう?
この章では、会話に参加する時に役立つ、話のきっかけを切り出す時の魔法のフレーズを5つに絞って示唆してみたいと思います。
これから紹介する表現を一対一の会話においても、グループの会話でも活用できれば、あなたが外国人の友達を作るハードルを下げ、より話し易くなります!
「あのね」とはじめる”Guess what?”
どんな言語であっても、自然な会話というのは「あのね」とか「知ってる?」等で、切り出されるものではないでしょうか?
英語でも一緒ですし、また相手のアテンションを自分に向ける効果もありますので、一対一の場面でも、何人かとのグループであっても、あなたが「あのね」とか「知ってる?」と話し始めれば、相手に聞いてくれる姿勢が自然と生まれます。
そのアテンションを得る為の表現の一つ目が、
“Guess what?“です。
意訳すれば「あのね」や「知ってる?」で大丈夫です。
いきなり話始める代わりに、この表現を用いて一拍溜めて、皆のアテンションが向いたところで話始める方がちゃんと聞いてもらえますよね?
フォーマルな言い方をするなら”Excuse me.”や”Well,”と切り出しますが、友達同士で話す時はそういう雰囲気ではありませんよね。カジュアルにいきましょう。
相手は”What?“や”What is that?“と聞いてきたりもしますが、これも単なる相槌であり、特に訳す必要もありません。「何々?」という感じです。
もう一つの「あのね」は”You know what?”
“Guess what?”と同じ意味で、もう一つネイティブスピーカーがよく使用する表現が、
“You know what?“です。
全く一緒で、「あのね」と訳してもいいし、「知ってる?」でも大丈夫ですね。
“You know what?”でアテンションを得られたら、後は普通に言いたい事を続けるだけです。会話のきっかけ作りの表現ですので、頻繁に使っても大丈夫です。
そしてニュアンスも含ませる事も可能です。
- 怒っている時 … 「分かってんの⁉」
- 同意を求める感じ … 「分かる~?」
- ちょっと迷って … 「やっぱさぁ」
更にこれは余談ですが、”You know what”を一括りにして「例のあれ」という何かをぼやかして指す名詞表現としても使えます。例えば、
“Did you find ‘you know what’?“
「例のあれ見つかった?」
この表現は実は皆さんご存じ「ハリーポッター」にも、形を変えて使われています。
悪役のヴォルデモートの名前を直接口にする事を憚れている人々が、彼を指して”you know who“(例のあの人)と言っています。
「実はさぁ」とちょっと問題な感じを匂わす”The thing is …”
3つ目も「あのね」と同じ様な感じではありますが、続く文章がネガティブな内容になりがちなのが、
“The thing is …“です。例えば、
“The thing is I do not like tomato.“
「実はトマト嫌いなんだ…」
この様に、「…」の部分にはネガティブな文章が入りますね。
この会話の切り出しも、ネイティブスピーカーとの会話でよく出て来ます。
「こう考えたら?」と話の方向を変える”Put it this way.”
話が煮詰まって新たな視点が欲しい時や、言葉を言いかえる時などに「こう考えたらいいんじゃない?」というニュアンスで使える切り出し方が、
“Put it this way.“です。
弥助のネイティブスピーカーの友達の口癖でもあります。
「じゃあ、こう考えてみなよ」という感じで話を切り出すので、例えば直前の相手の言葉や意見を否定する事無く、新しい提案や意見を言える便利な表現です。
“Put it this way, you can change the subject to math instead of history.”
「こうしてみれば?歴史じゃなくて数学に科目を変えるんだよ。」
「ところで」と話題を変える”By the way.”
最後の5つ目は、話題を根こそぎ変えてしまう時に使う、「ところでさぁ」という切り出し方である
“By the way.“です。
よく女の子同士の会話は、一方が話していたトピックが何も結論付けられていない宙ぶらりんの状態のまま、あっさりと次の話題に移り変わっていく事から、「”By the way”が無いんだよねぇ」と例えられる事がありますね。
この切り出し方は特に、自分が話したい事に会話の流れを変えられるとても便利な表現なので、ネイティブスピーカーと話していても、やはり頻繁に使われています。
結論~積極的な切り出し表現は、会話に交ざり易くする~
こうした会話の糸口となり、聞き手のアテンションを得られる魔法の表現を使えば、外国人の友達との会話のきっかけが、使わない場合と比べて格段に容易くなると思います。
日本語での会話を考えても、いきなり用件を話し始める人よりも、「ちょと、ちょっと」や「知ってた?」などと、こっちが「何々?」と興味や聞く耳を持てるようなアプローチを取る人の方が話し易くないですか?
日本語だろうが、英語だろうが、友達同士のコミュニケーションの大事な部分は同じですので、こうした話のきっかけを上手に使って友達との楽しい会話を積み重ねていけばいいと思います。
他にも外国人の友人を作る方法について解説した章があります。お時間があれば是非!