外国人の友達を作るには、英語の流暢さよりも大切な事がある
留学生がまず壁としてぶち当たるのが、英語ネイティブのローカル学生達となかなか友達になれずに、留学生同士ばかりで固まってしまう事だと思います。
出発前は、きっと自分がローカルの学生に交じって流暢な英語で冗談を言い合いながら談笑している姿を思い描いていた事でしょう。
そのイメージが強ければ強かったほど、初めに直面するローカル学生と留学生の二極化と、その壁を上手く乗り越えられない自分自身にがっかりするかもしれませんね。
この章では、そんな現実を乗り越え、当初思い描いていたような友達関係を出来るだけ早く構築していく手伝いが出来るよう、ローカルの友達作りに上手く適用する為の秘訣3選について示唆してみたいと思います。
とは言え、難しい事は一つもありません。次の3つを重点的に改善するだけの事です。
- 無口なのが一番よくない
- 謙虚さは邪魔というか、通じない事を知る
- ネガティブな文章をポジティブな文章に変換する
無口なのが一番よくない
一番大事な事は、この無口だと思われない様、何でもいいからとにかく口を開いて何かしゃべる事、これに尽きます。
ここがクリアできれば50%はクリアしたも同然です。
一番いいのは、分からない単語が出た時に、率直に聞く事です。初めは聞いたはいいけど、聞き取れない、もしくは理解できないかもしれません。それでもいいんです。次回、同じ質問をして以下の様に言われたとしても
“You asked this to me twice, didn’t you?“
“Did I?“
と笑顔で返せば問題ありません。
“Sorry”なんて謝る必要すらありません。そのうち、相手も何かというと”Did I?”とマネしてきて、それが流行っちゃったりするかもしれません。
そして、そういう場で覚えた言葉は積極的に使っていきましょう。なぜなら、その場で出てきた言葉こそ、その場でよく使われる言葉だからです。
無口でいると、こうした蓄積が出来ないので、この点が致命的になります。
「あいつは無口だけどいい奴だよな」
「あの子はいつもただニコニコしてるだけだけど、感じはいいよね?」
などと気をまわしたり、もしくは推し量ってくれるのは日本人とアジア各国の一部の人だけだと覚えておくべきです。
英語圏の友達が無口な人に思う正直な気持ちは、
「この人は、自分と一緒にいても楽しくないのかな。一緒にいたくないのかな。」です。
また他の章でも言ってますが、海外では「言わない=知らない=バカ」という図式にもなりますからね。
そんな事言うまでも無いと思って本当に言わないと、ただ知らないんだと思われちゃうんですから損しかしません。
一緒にいると楽しい仲間だと思われるには、やはりいつも何か発信する事で、皆に自分を知ってもらうという第一歩が必要なのです。
自分の得意分野の話を中心に、まずはコミュニケーションのチャネルが開いている人だと思われる努力だけはしましょう!
より詳しく解説した章があります。お時間があれば是非!
謙虚さは邪魔というか、通じない事を知る
無口からは一歩前進出来たけど、まだ日本人としての習慣が抜けずに、ついつい自分を謙遜してしまう。次は、ここを克服していきましょう。
基本的には無口でいると何も知らないと決めつけられてしまうのと同じ事です。謙虚で言った事もその通りに受け取られてしまい、やはり損しかしないという事です!
例えばバスケやサッカーなどスポーツを通して遊ぶ場合、「得意?」と聞かれて、日本人がよく言うように「まあまあ」とか「一応できるけど」等と謙虚に言ったら、あなたにはボールが回ってこないと思った方がいいですね。
そうならない為には、以下の事位を言わないと対等に相手にしてもらえません。
“Yeah, I’m a basketball legend.“
また”Can you~?“で聞かれた質問には、全くノーアイデアの事以外は、
“Yes, I can.“と言い切っちゃいましょう。
Canの数の多さが、友達の数に繋がっていきます。
更に、例えば仲良くなった友達の誕生日にギフトをあげる時など、日本語で言うところの「つまらないものですが」的なアプローチも通じないので止めましょう。
相手が喜ばない事をしても仕方ありません!
“I’m not sure if this may suit you or not, but…“
と言いながら渡すのではなく、せっかくなら相手が喜ぶように
“I bet this would suit you!“
と言って渡しましょう。
日本人的には押し付けがましく聞こえるかもしれませんが、日本の常識と海外の常識は違います。
自分の為にしてくれたという事をダイレクトに喜ぶ文化なので、「この系統が好きじゃない事位空気読んでよね?」といった面倒くささは一切ありません。
シンプル、単純でいいのです!
ネガティブな文章をポジティブな文章に変換する
海外は褒められて伸ばす教育が主流なので、とにかくローカルの学生は自己肯定感が強く、プライドも高いのが特徴です。
まぁ現実的に見ると、何も実績の無い上に作られた自己肯定なので、実はめちゃめちゃモロイんですけどね。弥助は留学中に何度もローカルの意地悪な学生に立ち向かうため、この点を突きまくって何人か泣かしました…。いい思い出です…。
男の子も女の子も、変な感じに舐められない事は、対等な友達関係を作っていく為には必要な要素になります。
その為には、無口にならず、謙虚になり過ぎず、自分はちゃんと知っている、分かっているという事を常に情報発信していなければいけないと既に述べましたね。
そして更に、自分の発言をポジティブに発信するというスキルがその部分の大幅な手助けになります。例を挙げると、
“I haven’t finished homework yet.“と言うのではなく、
“I almost finish homework.“
と言い換える事こそ大切だということです。
違いが分かりますでしょうか?「まだ終わっていない」だと苦戦しているように聞こえますが、「もうすぐ終わる」なら「終わった」とほぼ同義に聞こえます。
実際、ローカルの学生達と話していて、アサインメントが終わったか?という話になっても、ほぼほぼ皆後者で言います。が、実は30%も終わっていなかったりします。
現実に起こりうることですが、
- 80%は終わっているのに、「まだ終わっていない」とネガティブに言うと、また例の「この人はまだ終わっていない、苦戦している人なんだ」と受け取られる
- 30%しか終わっていない人が「もうすぐ終わる」と言う事で、「さすが」みたいに思われる
これで80%終わっている自分達がマイナスに見られるのは、理不尽でしかないですよね?
結論~ネイティブ英語はハッタリから~
ローカルの友達を作るにも、日本人同士で友達になるにも、相手の事をよく知る事、その上で相手を認める事というプロセスを踏むのは同じ事です。その為には、この3つのアプローチが役に立つはずです。
- 自分の事、考えを常に相手に発信する
- 謙虚さは横に置いて、よりダイレクトな意思表明をする
- ネガティブな言葉や否定形は出来るだけ避け、ポジティブな文章で話す
海外に長く住んでいて、ステージや付き合う相手が年齢と共に変わっていっても、ここの基本はいつも同じです。
何も難しい事はありません。失敗する事や相手から拒絶される事を極端に恐れる日本人の弱点を、海外に出る為に乗ってきた飛行機内に置いてきちゃいましょう!
そんなあなたが得られるものは、あなたが留学前に思い描いていたあなた自身です。
また、空気を読むという日本人の価値観が英語圏では通じないという事実についてもまとめた章があります。お時間があれば是非!