語学力向上以外の留学のメリット、積極性が芽生える理由4選

4-1. 留学中の通じる英会話
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留学は、絶対に自分を成長させるメリットがある

高校留学、大学留学中の勉強について間違いなく言えるのは、あなたが日本を出る前に思っている「大変だろうなぁ、辛い事もあるだろうなぁ」を何倍も超える大変さである事です。

だからこそそれを成し遂げた達成感は大きく、身についた語学の能力も留学当初とは雲泥の差でしょう。

そして、もう一つ忘れてはいけない留学して手に入れられるメリット】の一つが『積極性の向上です。

元々日本人の特性として、『謙虚』、『チームワーク』、『和』、『KY』、『忖度』などを重視する傾向があると思いますが、『積極性』を発揮したからと言って、これら日本で必須とされる要素と相反する事に直結する訳ではありません。

むしろ、日本社会の中であってもその身につけた積極性を武器に出来れば、周りから頭一つ出た能力に成り得ます。

この章では、あなたの留学には語学力の向上だけではなく、『積極性』が身につくというメリットもある事、それは何故なのか?という理由と共に説明します!

今、正に留学中で壁にぶつかっている学生にも、改めて思い出してもらえたら嬉しいです。

知らない人同士で話す文化

10年前、20年前と比べて大分少なくなった感はありますが、今でもバスの中、電車の中、トラムの中、飛行機の中、隣り合った人同士で自然と話始める文化が海外にはあります。

海外ドラマやハリウッド映画を見ていても、主人公が誰かと出会って会話が始まるシーンがありますよね?

あれ、あのまんま本当にあります。

「え?いきなり知らない人に話しかけちゃうの?」と思うかもしれませんが、はい、話しかけちゃいます。

海外では、当たり前過ぎて『積極性』としてすら捉えられません。

そんな環境ですから、【積極性の集団】の中で普通に生活している状態なので、もしその中に馴染んでいければ、自然と積極性を身につける土壌にいる事になりますよね。

授業の評価

日本では、ある程度内申の事も気になるかもしれませんが、基本的には席に座ってさえいれば成績には影響しませんよね?ちゃんとテストで点数を取ってさえいれば。

しかし、海外の学校ではそうはいきません。

何故なら、以下の要素が学生の評価に直結するからです。

  • 手を挙げて発言し、積極的に授業に参加する姿勢
       
  • 自らの発言により、授業に活気やアイデアをもたらす貢献
       
  • ディベートで重要な役割を担い、結論を導き出す貢献
       
  • 自分が既に持っている知識をクラスメイトにもシェアする貢献

授業に出席しているだけではダメなのです。そもそも決まったクラスや席もありません。日本の高校の席替えで、柔道部のゴツイクラスメイトが前にいる一番後ろの席ゲットだぜ!これで授業中も寝やすくなるぜ!というメリットは生まれません。

大学でも居眠りしていて見逃してくれる教授はいませんし、高校生なら速攻で親に連絡されます。

ここは、高校生の留学にとっても大きく異なる点の一つですが、その他もっと海外と日本の高校を比較してより詳しく解説した章がありますので、もしよろしければ下記リンクから読んでみて下さい!

忖度なし

海外では、【自分の意見を言わない=知らない】と見なされます。

「こんな簡単な問題なのだから、いちいち聞かなくても分かっているだろう」というように汲んでくれる事はまず期待できません。

ましてや【暗黙の了解】やら、【忖度】やらは、何のこっちゃ?です。

普通に「何で言わないの?」「何で言わない事を、こっちで勝手に推測しなきゃいけないの?」という世界なのです。

学習や仕事に関しては、逆に曖昧な要素が極端に少ないのが海外暮らしの特徴です。

学生は”Learning guidance”に従って、授業の進捗もアサインメントと呼ばれる課題も、定期試験の比重も、全て決められています。

また仕事でも”Job description”と呼ばれる自分の担当する仕事について書かれている内容に基づいて、関わる人の誰もが状況をクリアにした状態で進められます。

このクリアさの中では、課題の提出を忘れた、仕事のタスクをしていなかった結果に対して、知らなかったでは済まされません。

全部、自己責任です!

ですので、常に自分がどこに立っているか、いつまでに何をしなければならないかを自覚してやらなければいけない状況にいる事になります。

“Do you want?”の文化

日本語から英語の文章を作る時に、日本人が陥りやすい誤解に以下の例があります。

「あなたに、グループ課題のこの部分を担当して欲しいのですが。」

さぁ、何と訳すでしょう?

“Please take this role for our group assignment.”

いかがでしょう、こんな感じでしょうか?直訳的な意味でも文法上も何も誤った点はありません。

(Pleaseの意味の誤解については、こちら下記リンクで詳しく解説しています。もしよろしければ!)

が、海外の学校やそれが職場であっても、このように「お願いできますか?」とこちらから伺いを立てるニュアンスはありません。では、何と聞かれる事が多いか?

Do you wanna take this role for our group assignment?

Would you~?“も意思を確認しているので、丁寧に言う時は使われます。ただ、どちらにしても訳すのであれば「この部分を担当したいですか?」という問いになります。

答える側は、”Yes, I do.”か “No, I don’t.”のいずれかになる訳ですが、自分の意思を積極的に表示しなければならない事がお分かり頂けると思います。

結論~生活を通して養われる積極性~

常にこうした質問が飛び交っている環境なので、この意思表示をし続けていれば積極性も養われますよね。

このように海外という環境における全てが、積極性を養う要素に繋がっていると言っても過言ではありません。

周りの空気を読みながら、謙虚に振舞う日本のでは養えない環境ともいえるかもしれませんね。

もちろん、引きこもって人と接していなければ、海外暮らしでもこの環境を享受できませんが、学校に通う限りは半強制ですから!

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