海外の高校生はどんな学校生活?留学前に知っておくべき違い5選

4-1. 留学中の通じる英会話
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日本と海外の高校生活はこんなに違う

留学を考える学生達には、それぞれ異なる動機がある事でしょう。

  • 日本の中学校に馴染めずに、高校からは海外の高校に行ってみたいと思う様な、少しネガティブな理由もあるでしょう
       
  • 自分のやりたい事、勉強したい事が既にはっきりしていて、それを叶える為に留学したいというポジティブな理由もあるでしょう
         
  • でも、大体はまだやりたい事は見つかっていないけど、何となく英語を中心に勉強したいという真ん中の理由が一番多い印象です

それでも、全然いいと思います。それだけ、留学する事には大きな意味がありますし、日本にいては経験できない成果を得られます

この章では、そんな漠然とでも留学を考えている学生や保護者の方が、まずは実際の留学についてより明確なイメージを持てるよう、海外の高校生はどんな学校生活なのかについて、日本の高校と圧倒的に違う5つの点を紹介します!

クラスが無い

  • 日本 ‐ 何年何組と自分のクラスがあり、席替えなどで定期的に動く事はあっても、いつも自分が座る机は固定
       
  • 海外 ‐ 選択する授業によって教室自体を移動する為、何年生という事ははっきりしているが、何組という概念がない

渡航したばかりのまだ慣れていない留学生を対象に、ファウンデーションと呼ばれるコースがあります。
まずは英語が母国語ではない留学生たちだけが集まって、授業を受けるのが基本です。

この期間は人数も留学生だけに限定されるので、クラスが少人数の場合には特に、同じ顔触れで、同じ英語の授業を受ける事になる可能性もあります。

しかし、この場合でも先生毎に教室は変わる事が多いので、移動は発生します。

その後メインストリームと呼ばれる、ネイティブ英語で全ての科目を地元の学生達と同じ条件で受講するようになると、様相は一変します。

それぞれの学生は選択している科目が異なるので、受ける授業毎にクラスメートの顔触れも変わります

先輩後輩の関係がない 部活がない

  • 日本 ‐ 先輩後輩の縦関係は厳しい。それが部活にまで及ぶなら尚更
        
  • 海外 ‐ 基本的に年齢や学年の違いでどうこうという概念がない。また学校に日本と同じ様な部活が無い事も多い

日本では、先輩が威張りまくれるという上下関係が厳しくありますが、海外では年が上だから下だからという理由だけでお互いの関係性に影響を及ぼしません

基本イーブンです。

よって日本と同じ感覚で、同じ学校の学年が下の子に先輩風を吹かそうと思っても、普通に対等に反撃されます

逆に言えば、先輩にへこへこする必要もありません。「たかが一歳しか違わないのに、よくそこまで威張れるな…。」と日本の学校の上下関係に辟易していた弥助にとっては、むしろ天国でした。

そして、学校に日本と同じ様な部活という概念がありません

そもそも日本の学校の先生達は、授業もやって割り当てられた部活の顧問もやって放課後も束縛されたら、そりゃあいくら時間があっても足りない過酷な労働になっちゃいますよね?

海外の学校の先生は、授業以外は一切しない事がほとんどです。日本のような部活自体ありませんので、顧問になる必要性そのものがないんですけど。

学校を代表するスポーツチームも無いわけではないんです。

でも、それは大抵アカデミーと呼ばれる特別なアクティビティーで、週に2~3回、特別に雇われたコーチの下で練習や試合をします。

参加したい学生たちは、授業料とは別に年間課外活動費を別途学校に支払って一年間活動する事が出来ます。

それ以外は、土曜日や日曜日に、熱心な子は平日も含め、それぞれのスポーツコミュニティーに参加する形でスポーツをします。

こっちの方が主流で本格的です。

座ってさえいればいいという授業がない

  • 日本 ‐ 机にさえ座っていれば、聞いていようが聞いていまいが、成績には直結しない
         
  • 海外 ‐ 授業への積極的な参加を常に求められ、学習態度という評価軸がきっちりある

日本にも内申点というのがあるかと思いますが、中間テスト、期末テストの成績さえよければ、イコール優秀な生徒という事になるでしょう。

ですが、海外ではそうはいきません。

自分の意見を積極的に発言する事で、いかにその授業に貢献したかという、学習への取り組み・姿勢がとても大きな評価軸になります。

試験の点数が良い事にこした事はありませんが、学校が独自に出す評価制度もその後の進路において大きな比重を持つので、この学習態度の評価が低いと問題になります。

海外の高校では、授業中に寝てたりしたら、速攻で親の所に連絡がいきますよ。

そればかりか、座っているだけでも全然駄目なのですから。

友達の価値観が違う

  • 日本 ‐ 自分の個性を出すというよりは、周囲の顔色を窺い、空気を読んで合わせる事が重要?
        
  • 海外 ‐ 自分らしくユニークな子、強い個性を持っている子はたくさん友達が出来る

スクールカーストという言葉を聞くにつれ、何だか胸騒ぎがするのですが、特に下層にいると定義されている子達がそれを甘んじて受けているのが事実だとしたら、誰に何を遠慮して自分を殺しているのか、全くもって理解が出来ません

でも、和も持って尊しとする日本の文化・慣習の中では、友達の顔色を観察しながら、場の空気から浮かないように気を遣う必要があるのでしょうね。

海外の学校では、そういう他人の顔色ばかり見ていても、何を考えているのか分からないと気味悪がられます

友達同士の間でも、自分の意見をはっきり言わないと、自分という人を理解してもらえません。

誰も忖度してくれないのです。

喋らない人は何も知らないバカ、それで終わりです。そして周囲から浮きまくるように個性的であればあるほど、面白いやつとして仲間が寄ってきます

この違いが、実は一番乗り越えるのに高いハードルかもしれません。

でも、パーティに誘われたら100%の出席率で行っちゃってください。友達を作る一番の近道です!

ぼっちになったら嫌だな、とかは行ってから考えましょう。大抵誰か話しかけてくれるし、ぼっちにはなりません!

課題の量の半端なさが違う

  • 日本 ‐ 成績は定期テストの比重がほとんど
        
  • 海外 ‐ 定期的に提出期限のある課題が、量も質も半端ない

留学生が最も苦戦する学業の一つが、このアサインメントと呼ばれる様々な課題です。

各授業毎に先生からいつまでに終わらせるようにという期限付きで出されるアサインメントは、通常リサーチから始まる提出までのプランを自分で立てる必要があります

この自主性の部分が、留学生には慣れていないのでとてもキツイですね。いかに今までの勉強が、言われた事をそのまましてきただけだったかを改めて突きつけられる場面です。

提出期限までに、先生へも進捗報告をし、その都度フィードバックも受けて、どう計画的に終わらせるかを自分でマネージメント出来ないと、さっさとFail(不合格)にされてしまいます。

つまりその科目を諦めねばならず、他の科目で帳尻を合わせられなければ、あっさりと留年が決まってしまう厳しさもあるのです。

弥助も何度アサインメントの悪夢にうなされた事か…。

結論~留学する前から準備しよう~

もう一度、日本と海外の高校の圧倒的に違う点を挙げておくと、以下の5つに集約されます。

  • クラスがない 自分の席が無い
  • 先輩後輩の関係がない 部活がない
  • 発言など、授業への貢献が求められる
  • 友達が出来る基準が違う
  • 求められる課題の量と質が半端ない 試験だけじゃない

これだけ違うのが、実情です。

まるで違う世界ですが、逆に言えばこのポイントを押さえておけば、戸惑うことなく、そういうものとして初めから受け入れる事が出来るのではないでしょうか?

それはイコール、早い段階で留学生活に慣れていける事に繋がります!

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