エッセイやアサインメントなどWritingに使える接続詞を厳選
特に留学生にとって卒業する為に避けては通れないのがライティングのスキルです。
在学中に何度もエッセイやアサインメントという形で、まとまった語数のライティングをする機会はたくさんあると思います。
どうしても苦手意識を持ってしまいがちですが、出来得る限り単語を増やしてパラグラフの作り方を覚えてしまえば、実はそんなに難しくありません。
そして、そのパラグラフ構成に欠かせないのが接続詞です。使わなければいけないではなく、便利だから使うものです。ポピュラーな接続詞を武器に出来たら、それだけで相当かかる時間も節約できます。
そして”and”や”or”なども含めた接続詞は数が多いので、その中でも使い易い『接続副詞』に絞って紹介したいと思います。
この章では、厳選した接続副詞の活用方法をマスターする事により、あなたのライティングへの苦手意識を下げるお手伝いが出来ると思います。
より実践的な接続副詞に絞り、それぞれのパラグラフ構成が出来る様に”起承転結”の効果別に紹介しますので、使いたい意図で探してもらえます!
ライティングにおけるパラグラフ構成の基本
まずはライティングを行う際、いくつのパラグラフをどのように構成すれば良いかという基本だけさらっと説明します。教える人によって誤差はあるかもしれませんが、評価軸は決まっているので基本のラインは同じはずです。
第一パラグラフ
まずはこのライティングが何の為に成されるのかという目的を宣言するリード文が必要です。
読み手の興味を引けるかどうかはこのリード文に依るところが大きいので、「100‐200字位で短く簡潔に」を守りつつ、キーワードなどを意識しながら作ります。
そしてここが日本語でのライティングと大きく異なりますが、まず結論を真っ先に言っちゃいます。「リード文→結論」を、最初のパラグラフで明らかにするのです。
そしてその結論を補足しますね、という流れでその理由や反例などについて述べ、根拠や正当性を証明していきます。
結論を肯定するパラグラフ
ここからは、どのようにパラグラフを構成するか次第で変わってきますが、まずはオーソドックスなパターンで説明します。
第二~四パラグラフを”起承転結”の”承”で引き継ぎましょう。
前で提示した結論を詳細に説明していくためにポジティブな接続詞で繋ぎ、理由など補完する内容を記述していきます。
求められるワード数や、補足材料の数にも依りますが、大体二つから三つのパラグラフでまとめます。
結論の反例を挙げるパラグラフ
第四~五パラグラフを”起承転結”の”転”で続けます。
ここでは、あえて結論とは異なる意見や例を取り上げ、それでもこういう理由でそれが誤りである事を示す事で、逆に結論が正しいと証明します。
”転”は反対の事というよりは、思いがけない方向に話を転がす事なので、反対意見ではなくて別なジャンルなどの例などでも構いません。
最終パラグラフ
ここでもう一度最初に提示した結論が補足された事で、より強固に正しい事が分かりましたねと改めて繰り返して結びます。
ですので、ボリュームを取って長くする必要はありません。
接続副詞の注意点
ではここからいよいよ、それらパラグラフを作っていく上で便利な接続副詞を覚えて使っていきましょう!と言いたいところですが、一つ接続副詞を使う上での注意点を前提としてお話します。
接続副詞は接続詞のように文と文を繋ぐ事は出来ません。
前の文脈を肯定・否定する用途で使いますので、パラグラフの先頭や文章の先頭で使うようにすると覚えておけば大丈夫です。
例を挙げて説明すると、”Therefore“「なぜなら」を文中で二つの分を繋ぐ”so”のように使う事は出来ません。
〇: ”Therefore, I believe that the A school is better than B.”
「それゆえ、A学校の方がBよりもいいと思います。」
✕: ”B school does not have any socializing activities, therefore, I believe that the A school is better than B.”
「B学校には社会活動が無いので、A学校の方がBよりもいいと思います。」
セミコロンを使用して文中で使う場合もありますが、これは無視して常に文頭で使うと頭に入れておきましょう。
”承”の接続副詞
まずは、論理を肯定しながら詳細に繋げていく接続副詞です。
「それゆえ」「ですので」
前の文脈を理由として「それゆえ」と論を展開します。
- Accordingly
- Hence
- Therefore
- Thus
「また」「もしくは」
前の文脈と並行するように「また」「もしくは」と同じ論を展開します
- Also
- Likewise
- Similarly
「いっぽう」「比較すると」
前の文脈と比較して「いっぽう」「比較すると」と論を続ける場合
- Comparatively
- Meanwhile
「更に」
前の文脈を受けて「更に」と続ける場合
- Besides
- Furthermore
- Moreover
”転”の接続副詞
次に、結論とは反対意見を挙げて否定する事で、逆にその正当性を証明するために否定の意味で用いる接続副詞を紹介します。
「しかし」「逆に」
前の文脈から「しかし」「逆に」と繋ぎ、反例などに繋げる場合
- However
- Conversely
- Instead
- Nevertheless
「その後」「それから」
時間の経過「その後」と場面を変える場合
- Next
- Subsequently
- Then
”結”の接続副詞
最終パラグラフの書き出しは、
“As a conclusion,”
というポピュラーかつ定番の書き出しがあるので余り必要無いのかもしれませんが、念の為それに代わる接続副詞も紹介します。
- Finally
- Consequently
結論~各パラグラフの関係性を一語で表す~
ライティングは最初に結論を述べて、それを証明していくためにパラグラフを展開します。
この章も同じで、初めに「あなたがこの章を読んでくれたら接続副詞を知ってライティングの構成が格段に楽になりますよ」という結論をお伝えした上で、その理由となる根拠を分かり易く提示しています。
この結論にたどり着くまでに、「まずは」や「次に」などの接続副詞を使っていますね。
英語で言えば、”Firstly“であり”Next“です。これらを文頭に置く事で、前のパラグラフの文脈とこれから読んでもらう文脈がどういう関係性なのかが、ぱっと分かります。
分かってもらえるように構成しながらライティングする訳ですね!
更に、同じ単語を一つのライティング中に何度も繰り返し使用すると、評価が低くなります。
今回紹介した接続副詞は基本的なものばかりですが、様々な異なる言い回しをつかえるようにする事で更にライティングのレベルが上がります!