留学中の恥ずかしい英語の失敗を疑似体験談で③~LとRは初めは激ムズ~
英語を話し始めの時は、聞くのも話すのも一杯一杯ですよね。
そんな時期にこそ、後で思い返すと恥ずかしくて赤面してしまうような失敗を多々してしまうものです。
このシリーズでは、恥をかいたり、笑われたりした弥助の留学中の数々の失敗談をお話します。自分で失敗したような疑似体験に変えて、反面教師にしちゃってください!
第三弾の今回は、リスニングでの失敗です。誰もが初めは”L”と”R”の発音の聞き取りは難しいものです。あなたがもし苦しんでいたら、大丈夫、あなただけじゃないと開き直ってください!
こっ恥ずかしい失敗談を笑いつつ、あなたが同じ失敗をしない為のお役に少しでも立てれば幸いです!
日本人は聴く・話すが苦手
語学学校から留学を開始したばかりの頃、住み始めた学生寮で香港人のサムとパプアニューギニア人のジョージという友達が出来ました。
二人は同じ大学に通っており、既に一年以上その寮に住んでいる友達同士でしたが、共同キッチンで夕飯を作っていた弥助にも気軽に声をかけてくれ、優しい二人とはすぐに打ち解ける事が出来ました。
同じ敷地にいくつか異なる寮があり、共同娯楽ルームでのビリヤード、卓球やテニス等したりする時は、寮対抗で競い合ったものでした。
サムとジョージ、弥助の三人は、いつも他の寮生達に勝利を収めては、PUBに行って祝杯をあげながら結束を深めました。
しかし、この時点での弥助の英語は、既に現地の大学で揉まれている二人に比べ、どうひいき目に観ても酷いレベルでした。弥助はいつも二人に頼りっぱなしで、二人が笑い合っている内容についていけない事もしばしばです。
やはり日本人は聞く・話すが苦手だなぁと改めて実感するのでした。
日本人の苦手な発音
そんなある日の夜、遅く帰った弥助を寮の駐車場で捕まえるなり、サムとジョージが盛り上がりながら何事かに誘ってきました。
“Let’s go … … club … … !!“
ジョージが運転する車で出発するところだったようで、駐車場の暗がりから、早く荷物を部屋に置いてきて車に乗れ!と言ってきます。
しかし、ここでも情けないことによく聞き取れません。
とりあえず「クラブ」に行こうと誘っている様で、あー、「ナイトクラブ」に踊りに行くんだと合点がいった弥助は、「ちょっと待ってて!」と部屋に駆け戻り、入り口で追い返されない様に襟のついたシャツに着替えて革靴を履き、とんぼ返りでジョージの車に乗り込みました。
場違いなオシャレ
まだ周辺地理に明るくない上、夜の景色で車がどこを走っているのかもよく分かっていません。ただCityの方向では無さそうだったので、弥助がまだ行った事の無いナイトクラブに行くのかなと、密かにワクワクしていました。
道中、音楽に合わせて三人で大声で歌いながら到着した場所は、ビーチでした。
「???」
何のことか分からずキョロキョロする弥助を尻目に、トランクから網とクーラーボックスを取り出して準備万端になった二人が、街灯に照らされるオシャレなシャツに革靴の弥助を改めて見て、当然の疑問を口にしました。
「そんな格好で何やってんだ?」
「いや、ナイトクラブに踊りに行くって言うから…」
顔を見合わせ一瞬ポカンとした後、腹を抱えて笑いだす二人。
笑い涙を拭きながらサムが言いました。
「俺たちは、ジェティーにカニを釣りに行こうって誘ったんだぞ!」
“Jetty”もその時に初めて知った単語でしたが、これは桟橋だと後で知りました。
✕:”Let’s go to a night club to dance.“
〇:”Let’s go to catch a crab to the jetty.“
「L」と「R」の勘違いはここまでの失敗を引き起こすのかと、一人革靴でビーチの砂を踏みしめる弥助でした…。
結論~失敗は笑い飛ばすのが一番!~
その後、2匹ほど目当てのカニを吊り上げ、意気揚々と寮に戻ってキッチンでボイルしましたが、なぜか中身がスカスカで「何だこりゃあ?中身どこ行ったー?」とまた一笑いありましたが、
何週間か「今のはclubか?crabか?」とからかわれたのもいい思い出です。
砂まみれになった革靴はそれ以降履けなくなりましたが、何故か捨てられずに、ふと見る度に一人で思いだして苦笑していました。
それからの弥助はそれまでに増して、自らのボキャブラリーと頭の中で照らし合わせながら、「L」なのか「R」なのかを聞き取ろうとするようになりました。
失敗して経験を積むとはこういう事かと一人納得した弥助でしたが、本当に革靴でビーチに佇む姿は恥ずかしかったので、皆さんは疑似体験として今後の英語生活に役立ててもらえたら嬉しいです。
弥助の失敗も報われるってものです!
【もっと失敗疑似体験はこちら!】
第二弾:~空飛ぶ自転車~
第四弾:~「う〇こ」を足に乗せる男~