英語環境で「自分の意見が無い=バカ」、「間違い=評価」という常識

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留学・海外就職に失敗しない5つの秘訣 ④【あなたはBrexitに賛成?反対?】

「あなたはBrexitについてどう思う?賛成?反対?」

もし学校や職場の仲間からそう問いかけられたら、あなたは自分の立場を鮮明にし、何故そう思うかの理由を説明しようとしますか?できますか?

海外では「常に自分の意見を持つ」事が求められます。

この章では、「意見が無いとどうなるのか」や「何についての意見が必要か」等日本と海外を比較する事で、あなたが英語で世界と繋がる際に失敗しない秘訣に気付いてもらえると思います。

政治を語る人はカッコ悪い?

想像してみてください。今、あなたが日本の学校や職場でBrexitへの賛否を問いかけたら、どういうリアクションが返ってくるでしょう?

よくぞ聞いてくれました!って食いついてくる人より以下のようなリアクションの方が多いのではないでしょうか?

  • 先陣を切ろうとせず他の人の顔を窺う
        
  • どっちも一長一短あると思うし良く分かんないとはぐらかす
        
  • 遠い国の話に実感を持っておらずどっちでもいいんじゃない?と他人事
        
  • そんな事知らない、知ったこっちゃない

日本の学生に聞くと、「えー、政治とかってウチらバカだから全然分かんない、っつーかそんなん聞いてくんのウザイんだけどー、キャハハ」って、むしろ聞いた方を馬鹿にしてくる画が浮かびませんか?

バカだから全然分かんないしーとかって、何の自慢でしょう?

世の中の出来事何もかもを「ヤバくない?」で済ますのって、ある意味超越してるんでしょうか?

あなたが英語で世界と繋がろうと考えているのなら、つまり海外という相手のフィールドに飛び込んでいくつもりなら、どんな時も自分の意見を持つ事が重要です。

このポイントを見落とすと、あなたに与えられる称号は

相手にする価値の無いバカ」です。

日常生活の話ではないですよ。あくまで世界の人と繋がる場合の話です。

グローバルな人材になりたいと本当に高い志を持って日々努力している学生もたくさん知っているので、そういう人達が海外に出た時に一日も早く馴染めるようにというおせっかいです。

心理的な具体例を挙げると、日本人は謙虚さという美徳を持っているので、あまり前に出すぎる人を感じ悪いと捉えがちかもしれませんが、海外では以下のように変換されます。

  • あまり自分の意見を言うのは厚かましい → 自分の意見を言うのは当たり前。いろはのい。
        
  • 自分の意見を押し付け過ぎと思われるんじゃ? → ただのディベート。論理が確立してるかだけ
        
  • 知識をひけらかしてると思われないか? → この人、物知りですごい!
         
  • 知ってて当然だし、敢えて言わない → 何も言わない=知らない、この人バカなんだ。

何について自分の意見を持てばいい?

では、どういう場面で自分の意見が必要になってくるのか?

それは学校にいる時、職場にいる時、常にです

では、何について自分の意見を持つべきなのか?

それは、世界中のあらゆる事についてです

もちろん、それって大変な事です。

常にあらゆるジャンルの話にアンテナを張っていなければいけないし、その歴史や将来の見通しなど、前後に跨って詳しく調べ、自分の知識を体系化していかなければなりません。

これは正直、人並み以上の努力が必要なのは間違いありません。

例えば現地の学生やビジネスマンが、じゃあ皆Brexitについて意見を持っているかと言えば、それは否かもしれません。

しかし、学歴よりも日々の生活に密着しているアイルランド人であれば、Brexitによるグローバルな影響は知らなくとも、北アイルランドとの国境がどうなるかには関心があり、ミクロでは賛否の意見がある訳です。

学生の例でいえば、BBCが調査した2016年の投票では、65歳以上の90%が投票に訪れたのに対し、18歳から24歳は64%だったそうです。

これを多いと捉えるか少ないと捉えるかによりますが、事実として64%の若者が自分の意見を表明しに投票所に行った事は間違いありません。

先日見たBrexitに関するインタビューに、しっかりと賛成であると答えていたロンドン在住の少年は13歳でした。

この価値観は、まず教育現場で培われています

自分自身の留学経験から言及しても、手の挙がらない授業はありませんでした。

別に全員がすごい事を発言しているわけではありません。上でも挙げましたが、そんなの常識だし、わざわざ手を挙げて発言する事でもないというレベルも含めてです。

でも、この積極的な姿勢が必要なんです。

留学先では、ただ先生の話を聞けばいいという授業は皆無です。生徒が発言し、その発言を膨らませて展開する事がほとんどです。

ですので、発言をする生徒は授業にとても貢献しているという事になりますし、この点をとても評価されます。

試験の点数はそこそこ取っているのに成績があまり芳しくない時は、この授業への貢献度が低く評価されている事が多いはずです。

学校の先生になった現地の友達が数名いましたが、皆このポイントを認めていました

海外の職場においては、”Job description”と呼ばれる自分がすべき事のリストがあって、その範囲においてのみ責任を持てばよいのが基本です。

しかし、職場で交わされるコミュニケーションや、よりクリエイティブな提案をしていく積極性が無いと、その貢献を認められて現時点での”Job description”を超えた昇進は見込めません。

結論~間違いましたが、何か?~

では、どういうマインドで臨めばいいのか?という具体的な提言をするならば、別に間違ったっていいじゃない?という一点に尽きると思います。

日本人は余りにも「間違う事を恐れる」傾向が強いと思われます。

でも、間違ったらどうなるのでしょう?もし学校で事実とは異なる誤った発言をしたとして、何が起こるでしょう?

日本ではどうか分かりませんが、海外ではその事を低評価される事はほとんどありません

上でも述べましたが、授業に正しい理解を深める為の貴重な貢献をしたと評価されるだけです。

では、職場ではどうでしょう?

大抵はチームとして働きますから、チームに異なる視点を持ち込んでくれた、それを考える事で取るべきオプションが鮮明になった、とやはり評価されるだけです。

誤った認識のままビジネスが進行して会社に損害を与えるなどはめったに起きません。事前に、チーム内で精査し是正されるからです。

また起業して失敗すると、日本人の仲間は慰めるという形で悲観的に捉えますが、外国人の仲間は

失敗してよかったな。その経験が次の大きな成功を運んでくるよ」とラッキーマン呼ばわりです。

失敗が許される場所で失敗を恐れる必要がどこにあるのか?海外での挑戦は全てそこに集約されます。

他の秘訣についても興味があれば、こちらからどうぞ!

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