留学・海外就職に失敗しない5つの秘訣 ③【空気を読むって何ですか?】
近年、グローバリゼーションが叫ばれながら、更に頻繁に聞くようになった言葉の一つに「同調圧力」という言葉がありますよね?もちろん、いい意味では使われない言葉です。
あなたは、この同調圧力と呼ばれるものをどう捉えますか?日本で暮らす以上は仕方のない事と割り切って受け入れる感じでしょうか?
それとも同調圧力に抗って生きる事に疲れてしまっているでしょうか?
実は、この同調圧力について考える事が、失敗しない留学や海外就職の秘訣に繋がります。
英語でのコミュニケーションで流暢さよりも必要な事は、「自分の意見をしっかりとブレずに持って発信できる力」です。この章では、その理由について説明していきます。
空気を読むって何ですか?
日本で暮らしていると、よく耳にする言葉の一つが「空気を読む」です。
「あの人は空気の読める人だよね?」は誉め言葉で、「あの人は空気が読めない」は否定的なコメントです。でも、考えてみてください。
この評価ってホントに合ってますか?どんな場面でも、前者はポジティブで、後者はネガティブですか?
前提を覆すようですが、自分自身が思うには、
空気が読める人は「時には気遣いのできる成熟した人である反面、ある時には何を考えているか分からない人」です。
空気が読めない人は「時には場を乱すやっかいな人ですが、場合によっては予定調和を超えた面白い人」です。
一度この空気を読む事の定義を100%善か悪かで捉えずに、と言うよりは「空気を読む」という言葉自体を忘れて考えてみてください。
そもそも英語に直訳できる言葉はありません。
強いて言えば自分勝手に振舞って場をしらけさせる奴という意味の”the wet blankets“といった表現はありますが、ここでの真意は求められている発言や行動を、場の雰囲気から自ら察して実行する、しないという事ですので、ちょっと違います。
そして、正にこの感覚が繊細な日本人が、時に周りから理解されづらいと思われる原因の一つなのです。
日本には「和を以て貴しとなす」、という素晴らしい言葉があります。日本人の本質を表した世界に誇れる価値観です。
しかし、この日本人にとってはかなり重要である感覚を、世界中のあらゆる人と共有できるわけではありません。
そこが留学や海外就職初期に意外と陥りやすい失敗になったりします。時に日本人は、とても分かりづらい人達になりかねないのです。
他人と比較せずにはいられませんか?
日本には、独特な問題があるなぁと感じる時があります。
それは、他人と自分を常に比較し、本来無くてもいい問題を生じさせるという事です。
最近話題になった例で言えば、タワーマンションの住人についてがありました。人生の勝ち組とマスコミに言われた経済力の高い人々が購入したタワーマンションなのに、住人はあまりハッピーではない。
低層階に住む住人が、高層階の住人から見下された対応を受ける。大人同士どころか、子供達同士の間でさえ蔑みの言葉が交わされる。勝ち組同士の間でさえ、新たな比較が生まれ、マウントの取り合いが始まる?
何の為に????
タワーマンションの2階に住む事に何の後ろめたさがあるというのでしょう?十分幸せな事ではないですか?
自分自身の輪郭
また、こういう話もありました。日本に一時帰国する人が、
「私、日本に帰ったら真っ先にファッション誌を買って流行をチェックしてショップに直行するんです。でないと恥ずかしくて外歩けませんもん。」
この話を聞いて、あなたは「分かるー!!」と共感するでしょうか?「そこまで人の目を気にするの?」と不思議に思うでしょうか?
なにが問題になるかというと、留学や海外就職において、常に問われるのが「あなたはどう思うの?」「あなたは何が好きなの?」というポイントであるという事です。
盲目的に周りと比較する事ばかりで、自分自身の軸、もしくは芯というものが無いと、とてもつまらない人と思われてしまう事です。
自分に似合うと思うからとか、自分がカワイイと思うからという能動的なコアが無いからですね。
「これがトレンドだから」、「皆がカワイイと言ってるから」、「○○が良いって言ってたから」などの理由だけでそうなっちゃってる人は、きっと流行の中に紛れてしまって逆に見えなくなってしまうのだと思います。
流行を一切取り入れず個性を貫けという訳ではなく、自分の個性を一か所でもコアとして持つ事によって、流行を取り入れた上に個性もあるという存在になる事が出来る訳ですよね?
何事も主体性がはっきりなければ、自分の個性を認めてもらえないという事です。
自分自身の輪郭が無いと言い換えられるかもしれません。
これは考え方と行動そのものに影響してくる事であり、誰かの顔色を窺って、常に他者との比較を気にして自分の意見を変えてしまう事は、自分の意見を持っていると見做されません。
結果、リスペクトの存在するポジティブな人間関係が作りづらくなってしまいます。
結論 ~世界に一つだけの花~
日本人は挨拶のように、「なんか痩せた?」「ちょっと太ったんじゃない?」と聞いてきますよね?これも他人と比較してこうでなきゃいけない、こうあるべきという同調圧力だと思います。
だって、言われた方は決していい気持ちはしないはずです。自分が言われたら嫌だって分かっているはずなのに、なぜ人には言うのでしょう?
世界中でこれだけTiktokやインスタのユーザーが多いのは、日本人に限らず、みんな承認欲求が強いのだと思います。
でも、これは常に他人と自分を比較して優劣を気にするという事には直結しないと思います。
何故かというと、人それぞれの主観は百人いれば百通りあるからです。
そして、ここを大切にできかねがちな日本人が多いと感じるのです。
海外で暮らしていてふと感じるのは、色々なカップルがいるなぁという事です。120㎏位あるんじゃないか?と思われる女の子が露出したファッションで彼氏と腕を組んで歩いているなんてざらにあります。
でも彼氏がかわいいと思えばそれでいいのであって、他人があんな太った子と?と思うのは偏見な訳です。
アフリカのある部族に行けば、どれだけ首が長いかが美しさの基準だったりします。
この主観をリスペクト出来ないタイプの人は、英語で世界と繋がっていく事に向いているタイプとは言い難いかもしれません。
他の秘訣についても興味があれば、こちらからどうぞ!
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