世間に浸透している日本語の流行語、英語じゃ言わないけど敢えて言うなら?
言葉は生き物です。
日本語も英語もさまざまな言葉が、次々に生まれては移ろい、やがて消えていきます。
80年代の流行語を今聞くと、普通は死語として蔑まれますが、時には一周して何か笑えるという現象が起きるのも興味深いですよね。
大抵の場合、こうした言葉を生むのは若者を中心とした文化や流行ですが、メディアに取り上げられて世間に浸透すると大人でも使うようになっていくものです。
この章では、2022年にかけて世間で広く浸透している流行語、例えば「それな!」「エモい」「微妙」「だるい」などの、英語じゃ実際に言わないけれども「あえて言うとしたら何と言うか?」について、オーストラリア人Teenagerに聞いてみたのでシェアします!
また、弥助のライフワークとして…
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では、若者言葉の英語化の例の紹介を始めましょう!
Let’s get started!!
それな!
まずは、直近の10年間で最もポピュラーになった相槌は
「それな!」
ではないでしょうか?
単純な相槌ですが、強調の仕方が独特ですよね。
では、これをオーストラリアのTeenagerは英語で何と表現するのか?と聞いた答えは
That’s it !
または
Exactly !
That’s it!には、「もうおしまい!」とか「それだけだよ!」という他の意味もありますが、「それな!」でいけるそうです。
Exactlyと同じ意味の副詞には、TotallyやDefinitely, Absolutelyなどもあるので、これらの副詞でも大丈夫そうですね。
ぴえん
次は、なにか残念な事があった時や、悲しい時に使うとかわいい
「ぴえん」
です。
これはTeenagerいわく、2つのシチュエーションが考えられるそうです。
まずは、本当に残念だったり悲しくて使いたい時は、
Sad…
そしてもう1つは、ふざけていたり、ウソ泣きの状態の時の、
Fake crying…
なるほど、シチュエーションによって分けるという感覚ですね。
日本語は1つの言葉で複数のニュアンスを同時に持てるので、便利なんだなぁと改めて。
でも、だからこそ分かりにくい時もあるんですけどね…。
草w、草生える
話し言葉に限らず、ネット上の書き言葉としても目にする表現で、
「草w、またはwww、草生える」
が、ありますね。
これは、使われだしてから割と時間も経過している感じがありますが、元々は、(笑)という「カッコ、笑い」から派生した言葉のようですね。
「藁」という派生もあったようですが、世界で使うにはアルファベット表記が必要で、だから「waraiからのw」でという流れで使われだしたようです。
そしてこれも、Teenagerは2つのニュアンスから考えてくれました。
まずは、そのまま単純に「面白い、受けた!」という感じで使う時は、
LOL!(Laughing Out Loud)
大爆笑という意味ですね。発音は「ロゥ」です。
他にも”hehehe“なども使うそうです。
もう1つは、本当は面白くないのにシニカルに「はいはい、おもしろい、おもしろい」的に使う場合で、
Yeah, funny.
言葉の意味をそのまま真に受けるだけではないところは、どの言語でも同じですね。
エモい
何か、気持ちを動かされる出来事に出会った時に使うのが
「エモい」
ですね。
この言葉の語源はそもそも英語のemotionalですが、Teenagerは英語でどう言うのか?
Emotional
で、いいそうです。
または、
Touching
も、回答としてありました。
しかし、このtouchingの形が変わると、意味も全然変わってくるという例もあります。
微妙
それが次の
「微妙」
です。
日本語での意味は、それこそ様々な異なる意味を孕んでいますが、英語に訳す場合にはそれぞれについて英単語を当てはめていくという感じで、英単語を使い分けるイメージです。
中でも日本の若い世代が使う「微妙」は、「はっきり良し悪しを言えず、どっちかと言えば悪い」とか「感情的に気を使うべき状況」というニュアンスでしょう。
それに絞って英語に訳す場合、Teenagerにとって妥当な英語は
touchy
だそうです。
touchyには「怒りっぽい」や「気難しい」などの意味もありますが、ここでの意味は「気を遣う」とか「扱いにくい」とかいった意味で使われます。
他にも「どっちかと言えば悪い」の意味で言えば、
disappointing, Not really
なども訳の候補に成り得るでしょう。
は⁉
次に考察するのは、相槌として若い世代が良く使う
「は⁉」
です。
「は⁉ 知らんし」とか、「は⁉ 意味わかんないんだけど」などと、
aggressiveに使われる事が多い印象です。
ちなみに英語の”aggressive“ですが、日本では「アグレッシブな選手です」のように「活発な、積極的な」に近いポジティブなニュアンスで使われているイメージですが、英語では「攻撃的な、人に害を与える」という粗野でネガティブなイメージなので、カタカナ英語とは全然異なります!
「活発な、積極的な」というポジティブな意味を表現する場合は、”proactive“などを用いると誤解されにくく安全です!
では、話を戻してTeenagerが英語で「は⁉」を何と言うか?
代表的なのは、
What a (F〇〇k) !?
ついに伏せ字が…。
( )の中は、言ったり省略したりと、その時々で変わります。
さらに、日本語の例も合わせると
What a !? I don’t care. 「は⁉ 知らんし」
What a F〇〇k !? What’re you talking about? ・・・「は⁉ 意味わかんないんだけど」
もう一つ
Huh !?
英語にも、苛立ちを込めた同じような相槌がありますね。
どちらにしても、aggressiveですね…。
だるい
これも若い世代において、かなり幅広い意味で用いられるようになった表現ですが、
「だるい」
もありますね。
ただ体調がすぐれない、体が重いという意味で使うより、
より精神的な「めんどくさい」という意味で、「だるっ」と使う頻度が高いでしょう。
その場合の英語表現は、大人でもよく使いますが、
It’s annoying.
他にもannoyingの代わりにhassleやpain in the assを使ったりしますが、Teenagerにとってはannoyingを使うケースが多いとの事です。
また、より感情が強い「ムカつく」という意味で「だるっ!」と使う場合には、
I’m pissed off.
これはかなりカジュアルなスラングなので、実際は大人でもしょっちゅう使いますが、ビジネスなどのフォーマルな場では避けましょう。
~しか勝たん
最近よく聞くようになった表現で、
「~しか勝たん」
という表現もありますね。
直訳するとWinなどを使って表現するのかな?と思ってしまいますが、ここでの勝つ負けるというのはあくまで比喩表現であって、実際の意味は「最高!」でしょう。
その観点を踏まえた上で、Teenagerが「~しか勝たん」を英語にすると、
~ is the best!
だそうです。
もうそのまんまですが、最もしっくりきますね。
日本語に近い形での英訳で、
Nothing can beat ~.
という表現もあります。
直訳すると「何も~を負かすことはできない」となり、「~しか勝たん」に近い意味ですが、これも意訳すれば「~最高!」です。
ただ、Teenagerは「the bestでいいじゃん?」との事です…。
ヤバイ
また、若者が使う言葉No1と言っても過言ではない
「ヤバい」
ですが、これは意味がたくさんあるので、別な章で具体的な英語への翻訳の数々を解説しています。
興味のある方はこちらから!
まとめ
この章では、若者が好んで使う表現を、実際の英語では使うものもあれば全く使わないものもある中、Teenagerが敢えて英語で言うとすれば何と言うか?を検証してきました。
・「それな!」
・「ぴえん」
・「草w、草生える」
・「エモい」
・「微妙」
・「は⁉」
・「だるい」
・「~しか勝たん」
・「ヤバい」
他にもまだまだあるでしょうが、いずれの場合でもポイントはそのまま直訳で考えずに、本来の意図となる意味を掘り出し、意訳で英語に置き換えるという事ですね。
「勝たん」と言うからnot winを使うという直訳ではなく、「最高」という意味でthe bestを用いるという事です。
このように実際に日常会話で頻出する表現に強くなっておくと、英会話自体が強くなっていきます。
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