英会話で花粉症の症状を表現していこう
毎年、花粉症に悩まされている人って、かなり多いですよね。
症状が重い人は、一年中くしゃみしているイメージさえあります。
そんな花粉症で苦しんでいる英語ラーナーが、英会話レッスンや留学先、職場などで、”How are you?“とたずねられたらどうでしょう?
目をしばしばさせながら”I’m good.“と言ったところで、説得力ないですよね。
ならば、やはり花粉症について、英会話のスピーキングでも詳しく話せたほうがスッキリするでしょう。
この章では、そんな身近なトピックである花粉症について、英会話の中で簡潔に説明できる表現を紹介していきます。
サラサラの鼻水が止められなくて困っているなど、具体的な症状についても簡潔に話せるようになります!
「私は花粉症です」英会話では何と言う?
まず、「私は花粉症です」と話すところからはじめましょう。
正式に言うとすれば、
“I have allergic rhinitis.“
「私はアレルギー性鼻炎です」
日本語ではカタカナで「アレルギー」と表現しますが、英語では「アレジ―」と発音します。
ですので、この場合は「アレジック ライナイティス」という感じです。
アレジックの「a」、ライナイティスの「ni」にアクセントをおいて発音します。
ただし、より一般的な会話の中では以下のように言われています。
”I have hay fever.“
「私は花粉症です」
Hay(干し草)にfever(熱)ですね。
干し草以外にも原因はたくさんありますし、花粉症の症状から発熱もしないのですが、こう呼ばれるのが最もポピュラーです。
発音的には「ヘイ フィーヴァ」と、「フィー」にアクセントをおいて発音しますが、万が一通じなければ、もう一つの表現を試してみましょう。
“I have pollen allergies.”
「私は花粉アレルギーです」
pollenが花粉という意味ですね。発音的には「ポゥルン アレジーズ」という感じです。
単に”I have allergies.“でも、ほぼ通じます。
花粉症のつらい症状を分かってもらおう
次に、花粉症で典型的な症状について、何がどうひどいのかを相手に具体的に分かってもらいたい時の表現を紹介します。
症状という英語は、”symptoms“を用います。
多くの場合、このように複数形で用いますので、発音も「シンプタムス」と初めから複数形の発音で覚えておくと便利です。
- 鼻水がでる — Runny nose
- 目や肌がかゆい — Itchy eyes or skin
- くしゃみ — Sneezing
- 鼻づまり — Stuffy nose due to blockage
では、それぞれの症状について、どのようなスピーキング表現がありうるかについて、例文と発音の解説を交えながら一つずつ詳しく紹介していきましょう。
Runny nose
花粉症で最もやっかいな症状の一つは、流れ出る鼻水ではないでしょうか?
これをスピーキングで表現する時は、以下のフレーズがベースになるでしょう。
“I have a runny nose.”
「鼻水が止まりません。」
“runny“は流れ出る様を表す形容詞です。
そのまま「鼻水が出る」という意味で使いますし、「流れやすい、たれやすい」とも訳せます。
重要な事は、nose(鼻)を修飾する形容詞であるということです。「鼻水が出る鼻を持っている」という直訳になりますね。
また、“I have a running nose.”と言う人もいます。
間違っていませんし、何の問題もなく通じますが、マイノリティな印象です。
そして花粉症の鼻水の特徴は、そのサラサラとした水のような状態ではないでしょうか?
これを英会話で言いたい時には、以下のように言えるでしょう。
“The runny nose caused by hay fever has low viscosity as the feature.”
「花粉症の鼻水は、サラサラなのが特徴です。」
ここで使っている”viscosity“という「粘度」という意味の単語がキーですね。
発音は「co」にアクセントを置いて「ヴィスカシティ」という感じです。
一言”low viscosity“と使うだけで、「低粘度=サラサラ」という意訳が可能です!
“I have been suffering from a runny nose, which is low viscosity.”
「サラサラの鼻水に悩まされています。」
会話の相手にこのように伝えれば、自分の症状をより具体的に理解してもらえると思います!
ちなみに余談ですが、スープなどの食べ物を表す時に、サラサラのという表現や、ドロドロのという表現を使うかと思います。
日本語では同じですが、英語では全然違うので、別なスピーキングの機会に、以下のように応用してもらえればと思います。
“I prefer brothy soup rather than thick one.”
「私はドロッとしたスープよりも、サラサラの(出汁が効いた)方が好き。」
“Do you? I like thick soup much more because I don’t like soupy one.”
「そうなの?私は薄いシャバシャバのスープが嫌いだから、ドロッとした濃いのが好き。」
“broth“は、スープの下味になる出汁のことで、コンソメのようなイメージです。
ですので、“brothy“は出汁がよく効いたという意味なのですが、そういう出汁を効かせたスープはサラサラなことが多いため、イコール的に使われます。
対して、ドロっとしていて濃い味のスープを表す時には”thick“を用います。
では、その反対としてサラサラのスープは”thin“ではないのか?と思うかもしれませんが、どうやら間違いではないようなのですが、スピーキングで用いられているのを聞いた事がありません。
また”soupy“という表現は、サラサラというよりはシャバシャバした水分過多で、旨味が少ないネガティブなイメージです。
美味しくないという表現として使いますので、やはり”brothy“が一番しっくりくるかもです。
Itchy eyes or skin
再び花粉症の話に戻りますが、花粉症の症状で代表的なものには、目や肌のかゆみもありますね。
スピーキングの場面では、以下のように言うことが多いです。
“I have itchy eyes.”
「目がかゆいです。」
これも「かゆい」という意味の”itchy“という形容詞で目を修飾しています。
「私はかゆい目を持っている」という直訳になりますね。
「目がかゆい」という日本語の意味から、”My eyes are itchy.“と英作文することも可能です。
また、この”itchy“を別な形容詞に置き換えれば、さまざまな応用も可能ですね。
“I have red (watery) eyes.”
「目が赤い(涙目)です。」
形容詞と名詞のコンボで、自由自在に表現できますね!
Sneezing
次に、花粉症で大変なのはくしゃみですよね。止められないくしゃみは、本当に大変です。
くしゃみは英語で“Sneezing”です。
何度もくしゃみをし続けることから、”continue”などを使いたくなるかもしれませんが、くしゃみが止まらないと言いたい時も、主語は人にして以下のようにシンプルに言えてしまいます。
“I can’t stop sneezing.”
「くしゃみが止まりません。」
他にも、~し続けるという意味や、たくさんするという意味から、さまざまな言い方ができます。
・”I just keep sneezing.”
・”I am sneezing a lot.”
このように人を主語にすると構文がシンプルになる利点があるため、スピーキングでつまってしまい、沈黙になることが少なくなるはずです。
この秘訣について詳しく解説した章があります。お時間があればぜひ!
Stuffy nose due to blockage
「鼻水が出る」の”runny nose”に対して、「鼻が詰まる」は”stuffy nose“と言います。
“I really want to clear my stuffy nose!”
「本当に鼻づまりを直したい!」
同様に形容詞を変えることによって、さまざまな組み合わせで表現ができる点は同じです。
・”I have a stuffy nose.”
・”I have a blocked nose.”
両方とも、「私は鼻が詰まっている」という意味ですね。
花粉症対策についてのスピーキング
海外にいる時に発症したらなおさら、現地で英語を使いながら花粉症の対策をしなければなりませんね。
マスクやメガネ
花粉をそもそも吸いこまないように、専用のメガネをしたり、マスクで予防することが、花粉症の対策の第一歩でしょうか。
Covid-19の影響で、海外でもすっかり定着した感のあるマスクですが、英語で言う場合、ただmaskだと誤解を受ける恐れがあるので、下記のどちらかで言えば間違いありません。
・surgical mask
・face mask
ここでは、ドラッグストアなどで購入する場面を思い浮かべて、どのように言えばよいかをイメージしましょう。
“Hi, I would like to get kinda special glasses to prevent pollen stuff getting into my eyes.”
「花粉症対策用の特殊なメガネが欲しいのですが」
“Just wondering if you have any face mask for hay fever?”
「花粉症用のマスクってありますか?」
花粉症の薬
花粉症に苦しんでいる人が、鼻水がとまらないとか、目がかゆいなどの症状で、日常生活に支障をきたしている状態であれば、もう薬を飲んで症状を抑えるしかありません。
海外でも一般的な薬局で市販薬が手に入りますので、薬局に直行して薬を手にいれましょう。
では、この薬の言い方ですが、この画像は花粉症の症状のある子供たちに飲ませるのに人気の薬のパッケージ例です。
Claratyne(クララティン)という薬ですが、ご覧の通り“Hayfever relief”と言うことができますね。
この薬は、日本でもクラリチンとして売られているそうですね。(参考URL)
もちろん、単に”drug“でもいいですし、”Hay fever medicine“でも通じますが、”anti-histamine tablet“という言い方もポピュラーですので、店員さんが勧めてくる時に言っても気が付くように、知識として覚えておくと役に立つでしょう!
“Hi, how are you? May I help you?”
「こんにちは、何かお探しですか?」
“Yes, thank you. Actually, I’m looking for some drugs for hay fever.”
「ありがとう、実は花粉症の薬を探しているんです」
この薬の部分には、例えば目薬(eye drops)なども入るかもしれません。
ご自分の症状に合わせて、必要な薬の名前や種類に置きかえましょう。
まとめ ~花粉症も共感し合えれば、友達作りのきっかけにも~
この章では、もはや春先だけではなくなってしまった花粉症について、スピーキングする機会を想定し、必要となるであろうボキャブラリーや表現について紹介してきました。
・「私は花粉症です」は、“I have allergic rhinitis.”、または“I have hay fever.”
・「鼻水が出る」は、“I have a runny nose.”
・”low viscosity“を使うだけで、サラサラの鼻水と表現できる
・「目がかゆいです」は、“I have itchy eyes.”
・「くしゃみがとまらない」は、“I can’t stop sneezing.”
・「鼻が詰まっています」は、・”I have a stuffy nose.”
・花粉症対策にはface maskやglasses、medicineを薬局で購入する
もし相手も、多かれ少なかれ花粉症の症状に悩まされていたら、「分かるー!」という共感をもって、一瞬で仲良くなれそうですよね!
是非、実践の場でこれらの表現を使ってくださいね。
また、新しくボキャブラリーを増やそうとする時に、とても効率的に覚えられるボキャビルについて詳しく解説した章もあります。お時間があれば是非!