日本のクリスマスがいかに独特かを英語で説明する表現集
外国人の講師や友人とフリートーク中に、日本のクリスマスについて話す機会があると思います。
そんな時、キリスト教圏のクリスマスと日本のクリスマスは相当事情が違いますので、海外暮らしをしていても日本独自のクリスマスについて説明が必要になるケースが多々あります。
外国人の友人が理解に苦しんだり、この世にそんなクリスマスがあるの?と驚かれるポイントは大体決まっています。
おそらくあなたが日本のクリスマスについて話したい事と同じでしょう。
そこで、この章では海外のキリスト教圏における本場のクリスマスとの違いを中心に、日本の独特なクリスマスについて英語で伝える表現を紹介します。
クリスマスのトピックになったら、使える参照ばかりにしてあります!
宗教観と背景
キリスト教圏において、クリスマスはキリストの降誕祭という、イースターに準ずる重要な日です。
しかし日本における宗教観は、理解されるのがとても難しいと思われます。
新年の挨拶は神道で、葬式や法事は仏教で、チャペルで結婚式を挙げ、キリストの降誕祭であるクリスマスも祝います。
それを指して、自分達日本人は基本的には無宗教だと言いますよね。
そこで、まずは宗教観の説明として以下のような説明が必要になります。
弥助が友人達にこの話をすると、余りにも不可解でどう理解すればいいか分からないというリアクションを受けることが最も多いですね。
“The Japanese do not have a specific religion.
Depending on the occasion, they belong to Buddhism for their funerals, Shinto for their New Year’s visits to shrine, and Christianity for their weddings and Christmas.”
「日本人は特定の宗教を持っていません。葬式の時は仏教、初詣は神道、結婚式やクリスマスはキリスト教と、機会に応じて使い分けます。」
またなぜクリスチャンでもないのにクリスマスを祝うのか?と聞かれる事もあるので、ただのプレゼントを贈り合うイベントとして楽しんでいると説明します。
“You are not a Christian, so why do you celebrate Christmas?”
「あなたはクリスチャンでもないのに、なぜクリスマスを祝うのですか?」
“It may sound weird, but we enjoy the city atmosphere with the Christmas lights and a gift-giving event.”
「変に聞こえるかもしれませんが、私達はイルミネーションで彩られた街の雰囲気とプレゼントを贈り合うイベントとして楽しんでいるだけです。」
祝日かそうでないか?
キリスト教圏では、12月25日は祝日の国が多いです。
アメリカのように、多文化国家でキリスト教徒以外にも配慮している国では異なりますが、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、ケニア、南アフリカ共和国、香港、トリニダード・トバゴ、ナミビア、ベリーズなどの英連邦では、翌26日も「ボクシングデー(Boxing day)」という祝日です。
元々は、教会が貧しい人たちのために寄付を募ったクリスマスプレゼントの箱(box)や、クリスマスも仕事だった使用人たちに家族と過ごさせる休日を作り、主人が贈り物を入れて配った箱を開ける日であったことから、”Boxing Day“と呼ばれます。
また近年では、一年で最も大規模なバーゲンセールが行われる日でもあり、ボクシングデーセールのために一年間貯金をする人たちもいるイベントです。
デパートなどには早朝から長蛇の列ができる地域もあります。
一方の日本では祝日ですらありませんね。
そしてなぜか25日にお祝いせずに、24日のクリスマスイブにデートしたり、パーティを開くことです。25日は特に何もしないという。
この点がキリスト教圏とスケジュール的に最も異なる日本独自の特徴ですね。これを英語で説明するととても驚かれます。
“The Japanese enjoy dates and parties on the Christmas Eve, December 24, and do nothing special for Christmas, on December 25, which isn’t even a public holiday.”
「日本人は12月24日のクリスマスイブにデートやパーティーを楽しみ、祝日ですらない12月25日のクリスマスには何も特別なことはしません。」
アジア圏では多くの国で25日は祝日ではありませんが、キリスト教徒の多い韓国や香港では祝日なので、あくまでアジアではなく日本では、という例として話すことになりますね。
一緒に過ごす人
クリスマスを一緒に過ごす人は,、家族と親戚以外に考えられない
キリスト教圏では、これが常識です。
そもそも24日のイブに特別することはなく、25日にクリスマスの定番料理を持ち寄って、みんなで一緒に囲みながらワイワイ過ごし、午後から夕方にかけて教会に行くというのが定番です。
それほど宗教色が強くない家庭では教会までは行きませんが、それでも家族とホームパーティですね。
一方の日本は、25日は特に何もしませんね。普通の平日です。
しかし、24日のイブの日には、家族連れで外食という風景も見られますし、特に相手がいる人たちはカップルでデートを楽しむロマンチックな日というのがイメージですよね。
街中がイルミネーションでキラキラしている雰囲気の中、ロマンチックに過ごす日。
レストランもホテルも予約で一杯な日。
いくら弥助が説明しても、キリスト教圏の人々の中には理解不能という人もたくさんいました。
ですが、一応トライはしてみましょう。
“The Christmas Eve, December 24 in Japan, tends to be the most romantic day of the year for couples who want to spend it together.”
「日本で12月24日のクリスマスイブは、一年中で最もロマンチックな日としてカップルが一緒に過ごしたいと願う日です。」
“I don’t understand why they think so?”
「なぜそう思うのかちょっと分かりません。」
“I wouldn’t be surprised if you think so, perhaps because the atmosphere of the city with the Christmas lights is romantic.”
「あなたがそう思っても不思議ではありませんが、おそらく街の雰囲気がイルミネーションでキラキラしているからでしょう。」
“Yeah? So, if they do not have a partner at the time, how they are gonna spend their time?”
「そうなんですか?で、その時に相手がいなかったら、どうやって過ごすのですか?」
“Well, they’ll be partying with friends or spending time alone. So, it’s kinda embarrassing especially for young people to spend the Christmas Eve alone.”
「まぁ、友達とパーティをしたり一人で過ごす事になるでしょうね。だから、若い人達は特に、クリスマスイブを一人で過ごす事を恥ずかしがります。」
ちなみに、
イルミネーションは、英語では”Chiristmas lights“が自然な表現です
この場面で“illumination“という単語を、ネイティブスピーカーから聞いたことはありません。
こうしたスラングも含めた、ネイティブスピーカーが日常的に使う自然な表現については、学校や本から学べる機会が限られていますよね。
リスニングが難しい理由の一つが、そうした表現を知らないからです。
ですので、そうした表現をシェアできるようにカテゴリーを一つ作りました。
リスニング力もスピーキング力も上げられる表現を、ここから自由に持って行って使ってくださいね!
プレゼントをあげる相手は?いつ開ける?
キリスト教圏の多くの国では、12月25日までに続々とプレゼントが贈られてきます。一人に一つとも限りませんので、一般的にはツリーの下に置いておくプレゼントは結構な数にのぼります。
そしてプレゼントを開けるのは25日の朝と決められています。
一方日本では、恋人や夫婦は24日のイブにデートをしている時にプレゼントを渡し合いますね。しかもかなり高額なプレゼントを贈る傾向があります。
さらにレストランやホテルを予約し、ロマンチックに過ごすための諸々も、プレゼントといえばプレゼントですね。
そして子供のいる家庭は、24日の夜中に両親がこっそり枕元にプレゼントを置き、子供たちが25日の朝に目覚めてプレゼントを見つけて喜ぶというのが一般的ではないでしょうか。
この部分を英語で説明するには、このような感じの表現ですね。
“Japanese parents typically leave Christmas gifts around their children’s pillows on the night of the 24th, and when the children woke up next morning, they would be happy to find them.”
「日本の両親は、24日の夜に子供たちの枕元にプレゼントを置き、翌朝目覚めた子供たちがそれを見つけて喜ぶというパターンが一般的です。」
もしお子さんがある特別なクリスマスプレゼントを受け取れるとしたら、小学校からの英語教育で早くも英語が苦手になってしまったお子さんが、その遅れを取り戻すなんてどうでしょう?
その鍵は、まずは自尊心を取り戻して、自信をつける。そして、テスト勉強としての英語ではなく、世界中の誰とでも話ができるための英語を学ぶことです。
受験で必要な英語の知識なんて、後からいくらでもついてきます!
まずは、英語のイントネーションやリズム、発音を学び、自分は英語が話せるという自信をつけることから始めることが重要です!
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お祝いの料理
最後に、クリスマスをお祝いする食事についてですが、キリスト教圏での国によってそのバラエティはさまざまです。
定番なのはターキーの丸焼きとローストビーフですが、それ以外にもイギリス連邦系での定番は伝統的なクリスマスケーキであるクリスマスプディングです。
具材にプラム(すもも)が使われることが多いため、プラムプディング とも呼ばれますが、 味や食感、外見は日本人が想像するケーキや日本人が想像する「プリン」とは大きく異なりますね。
その食感は「ドライフルーツが舌に絡む」とも言われ、味は濃厚で芳醇です。
フランスで定番なのはブッシュ・ド・ノエル(buche de Noel)という丸太のような姿のケーキですね。ブッシュは丸太や薪、ノエルはクリスマスという意味です。
イタリアの定番は、弥助も大好きなパナトーニです。上の写真の大きな菓子パンですが、クリスマスの時期になるとスーパーマーケットでも売られています。
一方日本ではケーキとチキンが一般的ですね。ケーキはスポンジケーキやロールケーキ(英語では”Swiss Roll”と言う)が多いでしょうか。
日本では街のあちこちにあるコンビニでの買い物が日常なので、ケーキやチキンもコンビニで買う人も多いですが、海外の人にとってのコンビニとは日本のそれと比べると本当にしょぼいので、コンビニでケーキ?と不思議がられる事がほとんどです。
ですので、この点を説明すると違いが伝わりやすいかもしれません。
“Japanese Christmas food is typically swiss roll and chicken.
On everyday base, the Japanese go to shopping to convenience stores because their high level of quality and quantity are good enough.
Christmas cake and chicken sales are so popular that you have to make a reservation to buy them.”
「日本のクリスマスの定番料理は、スポンジケーキとチキンです。
日本人は質も量も高いレベルにあるコンビニを日常的に利用しており、クリスマスケーキやチキンの販売も予約しないと買えないほど人気があります。」
まとめ
クリスマスシーズンが近づくと、外国人の講師や友達とのフリートークに出てくるであろう「日本の独特なクリスマスの習慣」を伝えるための英語表現をまとめました。
- 日本の宗教観は無宗教であること
- 日本ではクリスマスは祝日ではなくただの平日であること
- クリスマスではなく、クリスマスイブに一緒に過ごす事がメインで、その相手はカップルである事が多い。
- そのカップルで少し高めのプレゼントを贈り合う
- 子供たちが受け取るプレゼントは、25日の朝に目覚めると枕元に置いてあるのが定番
- お祝いの料理はスポンジケーキとチキンをコンビニで買う人が多い
こうした日本独特のクリスマスの習慣について、自分の言葉で英語で話し、そこから話題を深めていければ、楽しい会話ができると思います!
ちなみに次に続くイベントとして、日本の独特なお正月について英語でフリートークする場合に使える、実践的な英会話の例文をこちらからお持ちかえりいただけます!
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