海外は褒める文化です。英語でどんどん相手を褒めましょう
海外で暮らすとよく分かるのですが、大人も子供もお互いに褒め合う文化なので、そこいらじゅうで褒めまくっています。
英語圏の友達やビジネス相手と話す時は、そこが日本国内だろうがリモートで話そうが英語で話す限りは躊躇せずに褒めまくってあげましょう。
相手もあなたの色々な良い所を見つけて褒めてきます。
謙虚さが美徳の文化である事は百も承知ですが、「そんなことないよ」や「いやいや自分なんか」ではなく、素直に言葉を受け止めて「ありがとう」と笑顔で返しましょう!
日本人の感覚からすると、英語で褒め合っている会話は歯が浮くようなやり取りに聞こえるかもしれません。
しかし実は、この慣習に慣れる事が、互いの距離感を縮めて仲良くなる秘訣なのです。
この章では、ネイティブスピーカーが相手を褒める時に使う日常使いの英語をそのままマネしちゃえるように色々紹介します!
あなたも褒め上手、褒められ上手になって英語圏の文化に馴染んじゃいましょう!
大人同士で褒めよう!
日常的に使われる相手を褒める言葉で、大人同士で使い合う表現からはじめましょう。
より一般的な表現から段々くだけたカジュアルな表現になっていくように紹介します。
全て頭に”You are~“を省略していますが、どちらでも大丈夫です。
日本語訳は褒める意味である限り「素晴らしい」でも「素敵」でも「「いいね」でも何でも大丈夫です。
(Very) Good
まず、ど定番はやはり”Good“か”Very Good“ですね。
よく”Good job“というフレーズも聞きますが、これもど定番です。
“You did good job.“とも”Great job“という場合もありますが全部同じです。
Praise
ビジネスの場面でも日常的に使われる「褒める」という意味の単語です。
“I bet you should praise yourself for what you have done.”
「絶対、あなたが成し遂げた事で自分を褒めてあげるべきだよ」
“I got a lot of praise on my graduation day.”
「卒業式にたくさん褒められました」
前者のように動詞として使う場合もあれば、後者のように名詞でも使います。
Awesome
日常会話の中でも、ハリウッド英語の中でも常に使われていますね。
何もつかなくてもこの単語だけで「めちゃめちゃ良い」の意味なので“very awesome”とは言わないですね。
ちなみに反対の意味の言葉は”awful”です。
Fantastic
Harry Potterのスピンオフ映画の”Fantastic Beasts”や、他にも”Fantastic 4″、”Fantastic Mr.Fox”など映画やドラマのタイトルにも使われている、”Awsome”と並んでポピュラーな単語です。
若い子はあまり使わない傾向がある気がします。
Beautiful
この”Beautiful”は日本の学校で習った通りなら「美しい」という意味でしたよね。
でも実際は色んな意味があるんです。
- クリエイティブな成果に対して「いいね!」
- 食事やデザートに対して「おいしい!」
- 仕上げた仕事の成果に「素晴らしい」
特に「おいしい」という意味ではよく使いますので、レストランに行くとあちこちから”Beautiful“の言葉が聞こえてきます。
また、”cute”という単語は大人の女性にはあまり使われません。間違いではないんですが、”Hello Kitty”を言う感覚で大人の女性には使わないし、場面によっては少しセクシーな意味合いになるので注意が必要という感じです。
女性同士なら”cute”でいいのですが、男性が女性を褒める時は”Beautiful”に統一するのが無難です。
その他一語で表す褒め言葉
他にも上記以外にも相手を一言で褒める表現は以下の通りです。意味の強さもほぼ同等です。
- “Wonderful”
- “Marvelous”
- “Splendid”
- “Nice”
I like
英語の教科書ですぐに出てくる表現である”I like”ですが、日常会話の中では本当によく使われます。
- “I like your shoes.”
- “I like your glasses.”
- “I like your sandwitch.”
- “I like your taste of music.”
身に着けている物から趣味嗜好やセンスまで、「私はあなたの○○が好き」という表現で相手を褒める事がよくあります。
ネイティブスピーカーの頻出表現なので、幼稚かも?と心配せずにどんどん使ってくださいね。
次からはもう少しカジュアルになってスラングも含みます。
Cool
大人も普通に使いますが、特に若い子達が好んで使います。
「カッコいい」や「イケてる」のような意味ですが、若い子が使うと「ヤバい」でしょうか。
Lit
これも”Cool”と同じで、一番いい訳は「ヤバい」でしょう。
“How was the part last night?”
「昨日のパーティどうだった?」
“Yeah, it was lit!”
「超ヤバかった!」
といった、カジュアルな会話で使えます。
Naughty
これは辞書では「いたずらな」とか「悪い」とか「言う事を聞かない」という意味で載っているのですが、大人同士で使う場合に「もういい人なんだから!」という意味で使う時があります。
よく見かける場面は何か物をあげる時ですね。
“Hi mate, I”ve got you a small gift from Japan.”
「ちょっとだけど日本土産買ってきたよ」
“You are naughty.”
「そんな、いいのに。ホントいい人ね」
そしてもう一つ、男女の間で使われるとセクシーな意味にもなっちゃいます。「もう悪い人ね」は褒め言葉ですよね!
“Naughty“の様々な意味について詳しく解説した章があります。お時間があれば是非!
Good on you.
特にオーストラリアで使われるスラングです。もうそこらじゅうで使われています。意味はそのまま「よくやった」という感じです。
オーストラリア以外では”Good work.”という言い方のほうがポピュラーかもしれません。
on top of
これもカジュアルな表現ですが、「やるじゃん」といった感じで褒めるニュアンスがあります。
“Good on you, mate. You are on top of it.”
褒める以外の意味だと「被さる」という意味と”I can do it.”の意味があるので、場面毎の使い分けも知っておいた方がいいかもしれません。
“My son is on top of my back.”
「息子が背中に乗っかってきてる」
“You wanna finish this homework by tomorrow?”
「明日までに宿題終わらせられる?」
“Sure. I’m on top of it.”
「大丈夫です。できます。」
子供を褒めよう!
次は、子供を褒めましょう!基本的には「かわいい」と「賢い」の二つが軸ですね。
Gorgeous
子供を「かわいいね」と褒める時の定番がこの”gorgeous“です。これは日常会話の中で本当によく使われます。
乳幼児からティーンエイジャーまで、女性には大人にも割と幅広く使われます。ペットにも使ってOKです。
もちろん”cute“でもいいのですが、経験的に”gorgeous“ばかり使われている気がします。
オシャレをしたティーンネイジャー以上の女性を「かわいい」と褒める時は、
“You look gorgeous.”
とシンプルに褒めましょう!
Adorable
意外と知られていない表現が”adorable”です。「かわいい」という意味ですが、「小さくてカワイイ」というニュアンスなので、赤ちゃんや幼児に対してよく使います。ママ友同士の間では特に使われるでしょう。
そして小さくてかわいければペットにも使います。大型犬には使いません。
adorableに関しては、より生き生きとしたスピーキングを楽しめるよう、詳細に解説した章があります。
お時間があればぜひ!
Smart
子供が何か勉強的な成果をあげたら、”smart”「賢いね」と褒めてあげましょう。日本語で「スマート」だとスタイルで痩せているという意味かもしれませんが、英語の”smart”に痩せているという意味はありません。
また英語の勉強の過程の中で”clever”は「ずる賢い」という意味があるから小さな子供には使わない方がいいと習ったと言う人に数名出会いました。しかし、実際にはそんなことはなく、”smart”と同じ様に使われているので大丈夫です。
結論~褒めるための英語はたくさん!いっぱい使おう!~
一言だけで褒める言葉から、スラングの表現まで大人用と子供用に分けて説明してきましたが、結構な量の表現があったと思います。
それ位、日常会話の中でお互いを褒め合うのに使われているという事です。
冒頭でも触れましたが、日本人の謙遜の文化がある種の足かせになるかもしれませんが、英語圏の人々の褒める文化に対しては「郷に入れば郷に従え」の精神でどっぷりと褒め合う輪の中に入ってしまう事がコミュニケーションの秘訣でもあります。
是非、たくさん使って仲良しの友達をたくさん作って欲しいと思います!
その他にも海外の暮らしや価値観に対する日本のそれとの違いの本質をまとめた記事シリーズの章があります。海外に出る事とは?という問いへの答えでもあるので、興味がある方は是非!