リスニング上達の秘訣は、目的を決め、過程を楽しむ事!
英語を勉強しているあなたは、自分のリスニング力を出来得る限り伸ばしたいと思っている事でしょう。
しかし、目に見えてその上達具合を計る事が難しい為、意外と焦りがちになりませんか?
ある日突然文章が頭にすんなり入ってきたかと思いきや、翌日にはまた何を言っているのか全く分からなくなったりの繰り返しなのではないかと思います。
この章では、初心者でも最短でリスニング力をアップできる以下2つの秘訣をお話しします。
- なぜリスニングの難易度が安定しないのか?その理由を明確に
- リスニング上達の効果的な勉強方法を4つのステップで解説
読み終わったあなたはリスニングの勉強が楽しくなると思いますよ!
リスニングを勉強する目的と上達具合の計り難さの関係
まず大前提として、一つはっきりさせなければいけない事があります。
それは「あなたはなぜ英語のリスニングを上達させたいのですか?」という目的についてです。
あなたの目的が他の人の目的と異なっているのに、最適な勉強方法は同じというのは、どう考えてもおかしくないですか?
そうなんです、おかしいんです。
そこでまずは、あなたがリスニング力を伸ばしたい目的を明確にしましょう。
- TOEICで高得点を取りたい
- 英検に合格したい
- 仕事やボランティアで、海外のお客さんを英語で接客する必要がある
- 留学やワーキングホリデーで海外に行くので少しでも練習がしたい
すると、自ずと何を準備しなければならないかが見えてきますね。
覚えるべきボキャブラリー
- テスト系なら傾向と対策に基づいたボキャブラリー
- 仕事ならその業種毎の専門用語(terminology)
- 仕事の現場にある人、物、会話にまつわるボキャブラリー
- 挨拶も含めた接客定型文に必要なボキャブラリー
- 留学先の英語と米語で違うボキャブラリーの把握
- 学校生活で必要になるであろうボキャブラリー
- 仕事や留学の事務手続きで必要になるボキャブラリー
リスニングのスタイル
- 問題と解答ありきのリスニングスタイル
- 実際の相手がある対面会話形式のリスニングスタイル
このようにリスニング力アップの目的が異なれば、勉強で力を入れるポイントも変わってくるのが当然なのです。
そして、自分が勉強してきた部分、元々興味のある趣味や好みといった特定のトピックに関しては下地がある分、リスニングもし易いでしょう。
反対に聞いた事無いボキャブラリーが連発する様な今まで特に気にかけていなかったトピックについては、リスニングも難しく感じるでしょう。
単純な事ですが、これが目的と難易度の関係性の正体です。
リスニング上達までの最短4ステップ
上記結論から分かる事は、あなたが必要とするリスニング力アップの目的を叶える事に特化して、難易度を下げる事ですね。
その道筋こそが、リスニングを上達させる道です。海外で20年暮らしてきた経験に基づき、以下の4つのステップが結果的に最短で聞けるようになる道筋だと信じています。
ボキャブラリーを増やす
もうここを億劫がっては、どんな事をしても英語は聞けません。
ですので何も疑問を持たずに、ステップ1として一日何個でもいいからとにかく増やしましょう。
ボキャブラリーを増やせない原因とその解決法に関しては、以下の章で詳しく解説しています。お時間があれば是非!
ただ闇雲に増やせばいいという事では無いと既に結論が出ています。
テスト勉強に関しては、評判などを分析して自分が信じる専門の問題集や単語帳を使って勉強しましょう。
実践英会話向けにリスニング力を伸ばしたいなら、別な章にボキャブラリーの増やし方について詳しく説明した章があるので、こちらも是非!
カタカナ英語のフラットなリズムからの脱却
日本人が英語のリスニングを苦手とする決定的な理由を知らなければなりません。それはこの二つに集約されます。ここを理解する事がステップ2です。
- 日本語のフラットな発音に対し、英語の強いアクセントとイントネーション
- 日本語と英語で読み方のリズム(拍)が異なる
それぞれの例でも触れていますが、日本語で言う「マクドナルド」は
- 抑揚がなく、平坦に読む
- 「タタタタタタ」と6拍で読む
ところが、英語では「マダ(↑)ーノ(↓)ーズ」です。
- 「ダ」に強いアクセントを置き、上がって下がるように読む
- 抑揚をつけて「タタータ」と3拍で読む
これだけ違えば、同じ「マクドナルド」だとは思えませんよね?しかし、この違いを知ってさえいれば何てことありません。
この発音の違いに関して詳しく解説した章があるので、こちらから是非!
基本的な文法のマスター
リスニングなのに文法もやらなければいけないの?と思うかもしれませんが、「誰が」「何を」「誰に」「どのように」という会話の中身を理解できなければ、それぞれの単語を聞き取れたとしても意味が分かりません。
これは中学校で習ういわゆる「S+V」などの5文型さえ分かっていれば大丈夫なので、このステップ3のハードルは全然高くありません。
ボキャビルの時に、これは名詞なのか、動詞なのか、形容詞なのか、副詞なのか、それも一緒に覚えちゃって5文型に当てはめるだけの状態にはしちゃいましょう。
「どのように」は副詞ね、などのようにです。
過去形、未来形位は抑えていてもいいですが、完了形や仮定法や倒置などはこの際置いておいても大丈夫です。
とにかく、ダイアログ内の人の関係と基本的なシチュエーション、行動が理解できれば大丈夫です。
最低限知っておくべき文法について詳しく解説した章があります。興味があれば是非!
リスニングに慣れる
いよいよステップ4ですが、実際のリスニングに慣れていきましょう。
その為の秘訣は過程を楽しんで継続する事です!
そこで提案したいのが、YouTubeなどで自由に見られる動画を活用する事です。なぜなら、いくらでも教材として最高な素材をしかも無料で見つけられるからです。
ポイントとしては以下の2つです。
- 自分の憧れる、または大好きな人物のスピーチやインタビューの動画
- 順番として、日英両方の字幕付き動画から始め、英語だけの字幕付き、最後に字幕なし
具体的な例を挙げて説明しますね。
上の二つのポイントに従って動画を検索してみます。
まずは英語圏で自分の好きな人物がスピーチしていたり、インタビューを受けている動画がないか探してみます。
企業経営者や俳優、スポーツ選手など影響力のある人々であればものすごい数の動画から探せます。
ましてや自分の好きな人が何を話しているのか興味があるのは当然ですので、前のめりで楽しめますよね?ここがポイントです。
そしてまずは日本語も英語も、もしくは日本語だけでもいいのですが、字幕のある動画を選びます。
例えばこんな動画はいかがでしょう?
スティーブ・ジョブズのとても有名なスタンフォード大学でのスピーチですね。
この動画は日英両方の字幕付きで見られます。(jmicrotubeさんのチャンネルからの引用です)
ちなみにこのジョブズのスピーチ動画は、年に二~三回は必ず見返すという人がたくさんいるそうですが、同じ動画を何度も見る事で表現を自分のモノにできそうですね。
後々、スピーキングまで役立ちそうです。
次に、英語だけの字幕の動画に移ります。
日本語字幕はなくなりますが英語の字幕は参照できるので、頭の中を英語だけの英語脳にしちゃいましょう。
例えばシンガーソングライターのリアーナ(Rihanna)のハーバード大学でのスピーチなどいかがでしょう?(Learn English Onlineさんからの引用です)
自分の好きな人の英語字幕付き動画を探してみましょう。
自分の中で自信がついてきたなと思えたら、次は字幕なしの動画にチャレンジしてみましょう。
このステージでお勧めできるのはTED talksというサイトです。様々な人種のスピーカーが話す色々な英語に親しめますし、話題のジャンルも豊富です。
とにかく数が豊富なので、飽きずに見続けられるのも特徴です。
一つ例を挙げますね。誰もが知っているビル・ゲイツ(Bill Gates)が登壇した時のスピーチです。
字幕が無いので初めは戸惑うかもしれませんが、100%理解できなくても気にする事はありません。
その為のトレーニングなのですから、とにかく自分の好きな人のスピーチを探して、色々と見てみましょう。突然、あれ?分かる?という感覚がやってくるはずです。
結論~目的を決め、過程を楽しむ!~
リスニング上達の秘訣は、なぜリスニングが上達したいのか、その目的を定めて到達できる道筋を描く事でした
そして以下のポイントを抑えた4つのステップで具体的な行動を起こす事で、実際にリスニング力を楽しみながらアップできます。
- ボキャブラリーを増やす
- カタカナ英語のフラットなリズムからの脱却
- 基本的な文法のマスター
- リスニングに慣れる
リピーティングやディクテーションなど世の中にはリスニングを勉強する様々なメソッドがあります。
その中から自分にはどの方式が最も最短で効果的に勉強できるのかお見極め、そのやり方に集中すればいいと思います。
弥助の場合は、この4ステップが最も最短で効果を上げられると思いますが、いずれにしても目的に沿っていることが重要です!