綿あめだけじゃない!「へぇー」と言わせる祭りトリビアを英語で
英会話にフリートークはつきものですよね。
「週末は何してた?」は中でも必ず聞かれる質問ですが、時期が合えば「祭り」は大きなトピックになりますね。
ただ日本人は真面目だなぁと感じる瞬間の一つが、
「綿あめは英語で”cotton candy”です」とファクトだけを話していて、日本の祭りを見た事が無い相手にイマジネーションをかき立てられず、つまらない会話になってしまっている事です。
日本人同士で祭りを話す時であれば、見かけた珍しい屋台の話や興味深いトリビアを交えてもっと盛り上がれるのにも関わらずです。
英語で話すのだって同じです。
相手が「ふーん…」ではなく、「へぇー!」と思える話が出来れば、あなたは一気にその他大勢から会話の楽しい”unique”「唯一な」人になり得ます。
この章では、あなたが日本の祭りというトピックで相手をエンターテインできるよう、様々な切り口のトリビアを交えながら、英語で説明できる知識を紹介してみます。
是非あなたの英会話に役立ててもらい、自分自身でもトリビアを増やしてより得意なトピックにしてもらえればと思います!
祭りの基礎知識を英語で簡潔に説明
まずは基本情報ですが、ここはトピックの中でも退屈な部分ですので、出来る限り簡潔にいきましょう。
祭りは英語で”festival“ですね。色々なバリエーションがある事と祭りの意義だけさらっと触れればいいのではないでしょうか?
- “Summer festival”
- “Snow festival”
- “Winter festival”
- “Autumn festival”
- “Tanabata festival”
- “Girl’s festival”
- ”Local festival”
- ”School festival”
「日本の祭りとは?」を説明するのに、文章を構成すると長文になって難しいと思うので、ここでも最重要ポイントのみ箇条書きに説明するのがいいのかなと思います。
「日本の祭りは神道に由来するものが多い」
“Many Japanese festivals are derived from the Shinto religion.”
「日本では何万という種類の祭りが各地で行われている」
“Thousands of festivals are held in Japan in various locations.”
「祭りをする意味は、神を祀る神事」
“The meaning of the festival is a ritual to worship a god”
「または自然の恵みへの願いと感謝」
“Or hope and gratitude for nature’s bounty.”
祭りに欠かせない楽しい要素を英語で説明
「金魚すくい」からの「金魚以外」も!
お祭りになくてはならない、子供達もそれを見守る大人達も楽しみにしているのが屋台ですよね。
食べ物から金魚釣りまで様々な種類がありますが、一つ一つを直訳するだけでは聞いている方は全く面白くありませんし、知識が無ければイメージすらしにくいのが現状です。
ここでは、いくつか屋台にまつわる「へぇー!」と思ってもらえそうな話題に絞って英語で言えるようにしてみましょう。
例えば「金魚すくい」を英語で説明しようとすると、直訳は
“goldfish scooping“または”goldfish catching“といった感じですが、金魚すくいを見た事が無い人に言ってもこの単語だけでは上手く伝わらない以上、興味も湧かないでしょう。
そこでポイントです。
必ず「ゲーム」という言葉と一緒に説明してみては?
“We love the game of goldfish scooping which is catching them swimming in a small pool for kids by handling a soft spoon.”
「子供用の小さなプールの中で泳いでいる金魚を、柔らかいスプーンを扱って捕まえる金魚すくいゲームが大好きです。」
この一文で、それまで金魚すくいを見た事が無い人でもイメージが湧くと思います。そして、これだけでは終わらせず、次のトリビアも披露していきます。
“In the old days, we could enjoy other things besides the game of goldfish scooping, even like eel scooping.
Well, if a goldfish game cost us 100 yen per one time, an eel did 1,000 yen though!”
「昔は金魚以外にも、うなぎすくいまであったらしいよ。まぁ金魚が一回100円なら、うなぎは一回1,000円だけどね!」
あなたからこのトリビアを聞いた相手は、その後再び祭りの屋台の話になった時に誰かにこの話を披露し、その度にあなたを思い出すでしょう。
これであなたは、その他大勢ではなく「うなぎすくい」を教えてくれた大事な生徒(友達)になるわけです!
浴衣の絵柄をトピックに
きっとこれまでも浴衣について英語で説明する機会があったかもしれませんが、「伝統的な薄い着物で…、女性用の…、様々な柄の有る…」のような説明になっていたのではないでしょうか?
ここでも、あなた独自の”unique”な切り口で説明する事で、相手の印象に強く残ると思います。
浴衣の説明自体は、これで十分です。
“Yukata is Japanese summer kimono for women.”
そしてむしろこっちが大事と、浴衣に描かれる絵柄とそれぞれの背景を説明してみます。
“Yukata has varieties of designs on it so that women can choose based on their ideal image for themselves.”
「浴衣の絵柄にはたくさんの種類があり、女性は自分自身の理想的なイメージを投影してデザインを選べます。」
どうですか?一気に興味を惹かれませんか?
“Peony is one of the most popular design on Yukata because it has been a symbol of beautiful women in Japanese history.”
「日本の歴史の中で、牡丹・芍薬という花は女性の美しさの象徴とされてきたので、今でも最も人気のある浴衣の絵柄の一つです。」
昔から、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と美しい女性を形容してきましたが、牡丹と芍薬は、英語では両方とも
“Peony” です。前にアクセントを置いて「ピアニー」という感じです。
または、こんな説明はいかがでしょう。
“Daffodil is a symbol of dignified posture so that inteligent women tend to choose this flower.”
「水仙は凛とした姿の象徴なので、聡明な女性に好まれる傾向があります。」
水仙は英語で学名である”Narcissus”で呼ばれる事もありますが、一般的な名称である”Daffodil”を使えば間違いないと思います。それぞれの発音は「ナーシサス」と「ダフォドゥ」という感じです。
今の女性たちはもっとファッション重視でより遊びも取り入れて選んでいると思うのでそこは理を入れつつですが、話を聞いた相手は伝統的な浴衣についてのウンチクを学べただけでなく、その後浴衣の女性を見る度にあなたとあなたの話を思い出す事でしょう。
祭りのハイライト、花火の値段は?
最後に祭りのハイライト、花火についても何か別な切り口で話してみたいですね。
昔、花火は英語で”Flower fire”でしょう?という直訳さんに会った事がありますが、実際は間にスペースを空けずに
“Fireworks“ですね。
あまり一発だけ打ち上げる事が少ないので複数形で用いられますが、花火一発の事は単数形で表します。
色や演出の美しさや、実際に見た時の音の迫力など、伝え所の多い花火ですが、再度あなたが選ぶ”unique”な切り口での説明に、花火一発にかかる費用なんてどうでしょう?
打ち上げ始めの小さな五寸玉から、上がれば「おぉー!」と盛り上がる大きさの一尺玉、空を覆うほどの超ド迫力の四尺玉まで値段を比べたら面白いですよね。
それぞれの値段は概算の見積もりですが、大体それぞれ一発打ち上げるのにこれ位だそうです。
- 五寸玉…直径60~70m、高さ100m位で爆発、10,000~15,000円
- 一尺玉…直径300m位、高さ350m位で爆発、50,000~80,000円
- 四尺玉…直径700~750m、高さ700~750mで爆発、250~260万円
会話の始まりはこうです。
“You know what?“
“Can you guess how much the firework you saw now is?”
「今見た花火、いくら位か分かる?」
「あれ一発で新車1台だね!」などと会話を盛り上げるトピックにすると、きっと記憶に残りますよね!
(会話のきっかけのフレーズについてまとめた章があるので、もしお時間あれば)
結論~祭りというトピックでもユニークな切り口で~
このように祭りについて英語で説明する想定において、以下の二つのグループを比べてみて下さい。
- 伝統的なファクトの羅列
- 優等生的な情報
- ステレオタイプな一般論
- ユニークな切り口での新鮮なトピック
- 少し視点をずらしたジョークの様なトピック
- 「へぇ~!」と何か一つ学びのあるトリビア
会話は相手があってのものです。
相手があなたと話した後にハッピーになれたら、どれだけ大きな意味があるでしょう!
ちなみに「トリビア」は英語で
“Trivia“です。
海外のバー等の人が集まる社交場では、よく ”Trivia Night”が催されています。
また、海外の大きなお祭りでもあるイースター(復活際)について紹介している章があります。お時間があれば是非!