「そのまま英語になった日本語」の発音の違い辞典!

2-1. スピーキング上達基礎英語
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外国で浸透した日本語がそのまま英語に!発音は違うので気を付けよう

言葉というものが、世代によって進化を続けるものである事は、世界共通の理です。若い世代の造語に旧世代がついていけない事は、仕方のない事ですよね。

ましてやこのグローバル化が進む世界情勢の中では、言葉自体が国境を越えて輸出入されても何もおかしくありません。

そこでこの章では、これから海外に出た時、または日本にいながら外国人と英語で話す場合に、知ってさえいれば訳す必要すらなくあっさり通じてしまう、【日本語がそのまま新しい英語として定着した言葉】をまとめました。

実際の英会話の場ですぐにダブルチェックできるよう、アルファベット順にまとめたので、辞書の様に使ってください!

やはり英語の発音ルールに寄せて発音するネイティブスピーカーが多い為、日本語の発音と異なるものについて、特に注意してまとめました

【A】

  • aiki(do)合気道です。意外と習い事として海外で人気があります。ただ「ア(↑)イキィ」という場合も「アイキィ(↑)ドウ」という場合もあります。
  • anime — 一見英語で言うなら”Animation”と言わなければいけない印象ですが、実は日本語と同じ「アニメ」で通じます。発音は「アニメェ(↑)」と最後が強く上がって終わります。また「ニ」が「ヌ」との中間的な感じで聞こえます。

【B】

  • bento弁当の意味ですが、いわゆる家から作って持って行くお弁当の事ではなく、一つの器に何品か盛りつけられた状態のものを言います。海外ではとても人気があります。発音は「ベ(↑)ントゥ」です。
  • bonsai — 「盆栽」も一部では浸透しています。緑を家に置きたい人が通う様なガーデン屋さんには、”bonsai”というポップまで見られます。まだ興味がある人限定ですけどね。「ボ(↑)ン(↓)サァ(↑)イ」と、最初の「ボ」を一番大きく、二か所を強く発音します。

【C】

  • cos-play — 元々”Costume play”から来ている「コスプレ」だと思いますが、英語でもそのままで通じる様になりました。海外でも年々ファンが増えてきている印象です。ストリートに普通にいてビックリします。発音は「コ(↑)ス(↓)プレ(↑)ィ(↓)」という感じです。

【E】

  • edamame — 海外で居酒屋が流行した結果、浸透したのが「枝豆」です。日本の居酒屋と同じ物を指します。「エ(↑)ーダマ(↑)ーメ」一番前の「エ」を最も強く、二か所にアクセントを置いて発音します。
  • emoji — 言わずと知れた「絵文字」ですが、スマホの普及によって外国にも浸透しています。真ん中にアクセントを置いて「エモウ(↑)ジィ」です。

【G】

  • gaijin — 日本人から見た外国人という意味の「外人」も、そのままの意味で通じちゃいます。自分達自身を指しながら「ワタシはガイジンです」など言う人も、オーストラリアには”gaijin”という名前のレストランまであります。発音は「ガ(↑)イジン」です。
  • geisha — 京都などで、又は日本に行った事があるなどのトピックで芸者は登場するかもしれませんね。このまま「ゲ(↑)イシャ」で大丈夫です。
  • gyoza — チャイニーズレストランで注文する英語で言う”dumpling”とは一線を画し、すっかり日本式の「餃子」として浸透してきました。発音的には「ギオ(↑)ウザ」という感じです。

【I】

  • Iai — これは「居合い」です。刀を鞘から抜いて切る居合切りですね。これも海外では習い事として、少しマニアックですが割と人気があります。模造等を使って練習するのがクールなようですが、年齢層は高めな印象があります。知らない人が発音したら「アイアイ」になっちゃいそうですが、知っている人はちゃんと「イ(↑)アイ」と発音しますし、「居合道」の場合は「イア(↑)イドウ(↓)」となります。

【J】

  • judo柔道です。発音もほぼそのままです。
  • jujitsu — 日本語では「柔術」と言いますが、ある意味海外では柔道よりも人気があるかもしれません。柔術のジムをあちこちで見かけます。発音は「ジュージ(↑)ツ」となります。「ジュツ」ではなく「ジツ」ですね。

【K】

  • kaizen — ビジネスで使われるトヨタの工場から生まれた言葉「改善」がそのまま英語になった言葉です。同じように、少しでもより良く出来るよう工夫する事を意味しています。大学でも習うからか、割と皆よく知っています。発音は「カ(↑)イズン」という感じです。
  • karaokeカラオケです。ローカルのパブでも”karaoke night”とイベントがある位なので相当浸透しています。ただ発音が「キャーリオ(↑)キィ(↓)」という感じで「オ」に最も強いアクセントが要注意です。
  • karate — 海外でも人気の習い事「空手」。発音は「カラ(↑)ティ」です。
  • kawaii — キティちゃん等日本の様々なキャラクターグッズが流行ったせいか、英語の”adorable”に相当する「かわいい」も、そのまま通じる様になりました。通じる割合は実感として50%位でしょうか?発音は「カゥワイ(↑)イ」です。
  • kendo — 習い事としてありますが、防具や竹刀など道具がたくさん必要だからか、「剣道」にはそこまでポピュラーなイメージは無いですね。発音もそのまま「ケ(↑)ンドウ」です。
  • kimono — “Japanese traditional clothes”等と言わずとも、そのまま「着物」で通じちゃいます。たまに浴衣も着物も一緒くたになる事は否めませんが、基本大丈夫です。発音は「キモゥ(↑)ノゥ(↓)」という感じです。

【M】

  • manga — もちろん、従来の”comic book”でも通じますが、最近では「漫画」でも通じます。「マ(↑)ンガ」とそのままの発音です。
  • matcha — 日本の食品で最もポピュラーなものの一つが「抹茶」です。厳密にはお茶そのものではなく、「抹茶フレーバー」のアイスやチョコ等のお菓子で浸透しました。”green tea”でも同じ意味になりますが、”matcha”で十分通じます。初めの「マ」に大きくアクセントを置いて伸ばさずに言い切る「マ(↑)チャ」という感じの発音です。
  • mottainai — 30代後半から位でしょうか?少し年齢層高めな人々の中には知っている人がいるかもという位ですが、環境問題に詳しい、関心のある人々に「もったいない」というそのままの意味で知られている可能性はあります。「モタ(↑)-イナイ」という感じの発音でした。

【N】

  • ninja — 皆大好き「忍者」ですね。まだ日本には本物がいるのかと思っている人には出会った事はありません。もしかしたらいるのかな?発音はアクセントが前で「ニ(↑)ンジャ」です。

【O】

  • origami — 日本人が海外に日本文化を広める過程において、「折り紙」はそのまま通じる形で浸透しました。発音的には「オゥリギャ(↑)ミィ」という感じです。
  • otaku — 英語でも”geek”など「オタク」を表す意味の単語がありますが、やはり日本発祥の意味合いが強いのか、「オタ(↑)クゥ」で通じる場合があります。実感では、オタクっぽい人が自虐的に自分を指して言う場合がほとんどでしたので、知らない人は知らないと思われます。

【P】

  • pokemonポケモン。海外でもアニメ、ゲーム、カードゲームなどとてもポピュラーです。発音は「ポー(↑)キィムン」又は「ポ(↑)クモン」が近い感じです。

【R】

  • ramen — ついに海外でも人気の日本食となり、「ラーメン」というものとしてすっかり浸透した感があります。発音のコツというか、あまり伸ばさずに言う感じが多いと思います。「ラ(↑)メン」ですね。

【S】

  • sakeですね。発音は「サ(↑)ーキィ」と聞こえると思いますし、例えば電話での会話等であれば特に、こちらもそう発音した方が、より通じ易いと思います。
  • samurai — 弥助が怒ると、よく外国人の友達に”Calm down, Japanese samurai boy”と弄られましたねぇ。皆割と知っていますが、忍者と同じで「」もまだいると思っている人には会った事がありません。発音は最初にアクセントで「サ(↑)ーム(↓)ルァ(↑)イ(↓)」という感じです。
  • sashimi — 「刺身」は「寿司」ほどポピュラーではなく、”raw fish”と呼ばれる事も多かった気もしますが、今はもう誰もが知っている実感です。「サシ(↑)ーミィ」と少し伸ばした様な発音です。
  • shabu-shabuしゃぶしゃぶですが、経験上知っている人、読める人の浸透具合は50%位な気がします。そもそも知らない人も多いですね。発音は「シャ(↑)ブ、シャ(↑)ブ」です。
  • shiba — これも最近だと思いますが、秋田犬を始めとした「柴犬」が海外でとてもかわいいと評判です。発音は「シ(↑)ーバァ」です。
  • shinkansen — 日本に行くことを考えている、行った事がある人は、そのまま「新幹線」と言いますね。JRパスという一定期間日本の鉄道を安く乗れるサービスがあるのですが、それで浸透した気がします。外国人の友人達がJRパスを使えば何度も”shinkansen”に乗れるって言ってました。発音的には「シ」が最も強く「シ(↑)ンカン(↓)ス(↑)ン」です。
  • shosha — 日本の「総合商社」の様々なモノを扱う形態は世界でも割と珍しい為、ビジネスマンと日本経済の話をするとトピックに出て来ることもあるという感じです。相手が知っていればそのまま通じるので楽ですね。発音は「ショ(↑)ゥシャ」という感じです。
  • soba — 「そば」も、ラーメンほど人気ではありませんが、少しずつ海外でも浸透してきた気がします。ですがまだ”soba, which is buckwheat noodle”という注釈が必要な場合が多いと思います。発音は「ソゥバァ」という感じです。
  • sudoku — 個人的にはあまり詳しくないですが、「数独」もそのまま英語で使われています。電車の中やカフェで取り組んでいるおばあちゃんの姿をよく見かける印象です。「スドゥ(↑)クゥ(↓)」が発音です。
  • sukiyakiすき焼きです。”sukiyaki song”としても有名なので、「上を向いて歩こう」のトピックでも会話に出るかもですね。発音は「スー(↑)キヤ(↑)ーキ」と二文字ずつ伸ばして、それぞれにアクセントを強く置きます。
  • sumo相撲ですね。相撲取りを言う場合は、”sumo wrestler”と言う人もいます。発音のアクセントは前に「ス(↑)モゥ」です。
  • sushi寿司ですが、海外では円筒形の海苔で具を巻いた海苔巻きの事を”sushi”又は”sushi roll”と呼びます。握りの寿司の事も同じ”sushi”なので、確認が必要だったりします。アクセントは前です。

【T】

  • tatami — 海外でも、自分の家に「」を入れている熱狂的な日本のファンがいます。彼ら彼女らはもちろん、日本へ旅行に行こうと思っている位の人であれば知っているイメージです。ただ皆、”tatami mat”と言いますね。発音的には「タタ(↑)ーミ」です。
  • tempura天ぷらですが、スペルは何故か”n”ではなくて”m”なんですよね。発音は「テンプ(↑)ールァ(↓)」という感じですね。
  • teppanyaki — 海外のホテルに入っている日本食レストランには意外に「鉄板焼き」レストランが多く、外国人客にも人気の形態です。発音はアクセントを二か所に強く置き、「テッ(↑)パンヤ(↑)ーキィ」です。
  • teriyaki — “teriyaki chicken”等と、何かと一緒に使う事が多いですね。でも、あの甘辛の「照り焼き」の味だという事は認識されていますよ。発音は「テリヤ(↑)ーキィ」です。
  • tofu — 昔は”beancurd”と言わないと通じませんでしたが、最近は「豆腐」のままで通じるようになりました。発音は「ト(↑)ゥフゥ(↓)」です。
  • tsunami — 日本のトピックになると、3.11の話になる事もしばしばあると思われます。その際に多くの方が亡くなった直接の原因は地震よりも「津波」だった事を説明する時など、そのまま通じます。アクセントは真ん中で「ツナ(↑)ーミィ(↓)」です。

【U】

  • udon — 「うどん」も段々海外でポピュラーになってきましたが、まだラーメンほどではないかもしれません。”udon noodle”と言う人もいます。発音は前にアクセントで「ウ(↑)ードン」です。

【W】

  • Wabi-Sabi — これは日本人も外国人もよく分かっていないのですが、ノリで使う事がありますね。これまで自分でも納得いく様に「侘び寂び」という美意識を説明できた事が一度もありません。発音的には「ワビサ(↑)ービ」という感じです。
  • wasabiワサビです。海外では苦手な人が多い反面、熱狂的なファンもいます。発音は「ワサ(↑)ービィ」という感じです。

【Y】

  • yakuza — 何がきっかけなのか分かりませんが、「ヤクザ」は”Japanese mafia”だろう?と知っている人が多い気がします。ゲームかな?映画?発音は真ん中にアクセントを置いて「ヤク(↑)ーザァ(↓)」という感じです。

結論~発音はとても大事~

英語の発音ルールに則ると、ネイティブスピーカーにとっては”sake”の最後の「e」は「マジックe」と呼ばれる発音しない音になり、実際「~のための」という意味の単語として「セイク」と発音するでしょう。

英語の発音により近づける為に、そうした母音の発音を分かり易く解説した章がありますので、もし良ければこちらもどうぞ!

日本語を英語として扱うのは興味深いですが、だからこそ発音の違いに拘って使いたいですね!

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