“Please”の意味の誤解と、英語での敬語の作り方ベスト3

2-1. 初級者から脱出できる英語
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あなたの敬語は、ちゃんと伝わっていますか?”Please”の英語の意味

学校で教える英語は、ほとんどが直訳で意訳を教えてないと感じています。

ある単語は、常に一つの訳としてイコールで結び付けられる。そしてそう教えられた学生は、もう教わった通りに覚えてしまいます。

“Please”「どうぞ」「~ください」と習いましたよね?

しかしその単純な暗記的学習が、それ以降の学習の妨げになる事もあり得ます。

この章では、あなたが思っている “Please”を使えば間違いなく敬語になるという誤解を解く為のお話しをします

英語の敬語・丁寧語について、あなたの理解が深まれば嬉しいです!

Pleaseの誤解?

例えば英語の先生に向かって、質問の答えを知りたい時、あなたは何と質問しますか?

Please answer this question to me.

いかがでしょう?これは丁寧な表現になっていると思いますか?

この質問に答えて下さい」という訳で大丈夫でしょうか?

もし弥助がこの先生だとしたら、ぶっちゃけちょっとムカつきますね。「何様?」って思っちゃいます。

何ででしょう?”Please”という丁寧語がついているはずなのに…。

これは、「Please=どうぞ、~ください」と教えられたまんま覚えている事からくる誤解が原因と思われます。

実は、”Please”は動詞で使う事もあります。その場合の意味は「(相手を)喜ばす」です。

ここからも分かるように、”Please”を文頭で使う場合は、実は「あなたがいいなら」「もしよければ」というニュアンスなのです。

最初の例文に戻りますが、”Please + answer this question to me.“と分けて考えると、後半部分ってどうなっていますか?

普通に、命令文ですよね?

“Please”がついて「あなたがいいなら」と主導権は相手に渡しつつも、命令口調である事には変わらないという事なんです。

それを踏まえて、以下の同様の例文を読んでみて下さい。

Please give me back this.“「もしよければ、これ返せよ

Please finish this by tomorrow.“「できれば、明日までにこれ終わらせろ

Please call me ASAP.“「あなたさえよければ、すぐ電話しなさい

最初の弥助の違和感に同調してもらえましたか?

もちろん例外もありますが、基本的にはこれが”Please”の誤解の正体です。

魔法の言葉

米語圏というよりは、英語圏で耳にする事が多いと思われますが、この”Please”という言葉は、子供の躾の場面でも登場します。

子供が駄々をこねている場合、親は「そうして欲しかったら何て言うの?」と子供に尋ねます。その場合の会話がこれです。

What is your magic word?“「魔法の言葉は何?

Please.“「お願い

この場合の「お願い」も、「もしあなたがよければ」に意訳できますよね?

「してください」というニュアンスとは異なる事が理解できるのではないでしょうか?

では次に、”Please”に誤った頼り方をせず、正しい敬語表現を作るにはどうすればいいかに移りましょう。

“Please”に頼らない敬語の作り方

敬語表現の作り方①:相手の意思、能力に訴えかける「~して頂けますか?」

英語においては自主性という要素がとても大きく、何を話すにも、自分の意見や意思というものがどこにあるかが重要です。

ですので、敬語表現を作る際にも、訳すとすれば「~して頂けますか?」に値する表現がイコール敬語になります。

この質問のバリエーションはたくさんあるのですが、とりあえず意思と能力という観点で2つの言い方を使い分けできればいいのかなと思います。

まずは能力の”Could”です。

Could you please tell me how to get to 〇〇 station?“「〇〇駅までの行き方を教えて頂けますか?」

この例文では、自分がお店の人などに〇〇駅までの行き方を尋ねています。つまり、地元の人なので教える事が出来るだろうという、その能力について「できますか?」と聞いている事になります。

次に意思の”Would“です。

Would you marry me?“「結婚して頂けますか?」

この例文は映画やドラマでも何度も聞いた事があるセリフでしょう。これは相手の意思を確認している事になりますよね。”Will you”のより丁寧な言い方です。

この能力なのか、意思なのかを使い分けながら「~して頂けますか?」という敬語表現が最も使い易いと思われます。

敬語表現の作り方②:主語を物に変える

直接的な表現を避けると、婉曲的な言い回しになり、命令口調が緩和されます。上でお話した通り、いくら”Please”を付けてもその後が命令文であれば、あまり意味が無いわけです。

ですので、その命令文になってしまう部分を変えるわけですね。

“Please finish this job by tomorrow.”

この例文を丁寧な表現に変えてみましょう。答えはいくつあっても大丈夫ですが、とりあえず一例を挙げるとこんな感じです。

This job is expected to be finished by tomorrow.

日本語に訳す時に、「この仕事は明日までに終わらせる事を期待されている」と直訳すると違和感がすごいので、「明日までに終わらせられるといいのですが」という感じの意訳になるでしょう。

例えば疑問文であっても同じ様に使えます。

Have you done this job yet?“「もう終わったの?」

この例文では主語が「あなた」と直接的で、責めているように聞こえます。これを主語をぼかす事によって婉曲的な表現に変えられます。

Has this job been done by someone yet?

慣れるまで少し練習と言うか意識が必要かもしれませんが、とにかく主語を直接的な表現から変える事で、間違いなく丁寧な表現になります。

敬語表現の作り方③:文章を長くする

本当はベスト2だけにするか迷った位なのですが。この3つ目の文章を長くするやり方はちょっと難しいかもしれませんが、念の為。

また、どちらかというとメールを書いたり、レターを書いたりというライティングで、より求められるスキルなので、上の①と②に慣れた後でいいと思います。

“Please finish this job by tomorrow.”

同じ例文を使って文章を長くすると、以下のような感じです。

Excuse me. Would you mind to talk to me now? Thank you. Well, I was just wondering if this job can be finished by tomorrow.

「失礼します。今お時間よろしいでしょうか?ありがとうございます。ええと、この仕事が明日までに終わればいいなぁと思うのですが。」

いかがでしょうか?文章は簡潔に短くが良いとされる英語の慣習からすれば、逆の性質を持っていますが、だからこそ普段とは異なる婉曲的で丁寧な表現に成り得るという事ですね。

結論~”Please”に頼るのは止めよう~

この章では、なぜ「Please」が丁寧な表現にならないかというと、「もしよければ」と言いつつも後ろが命令文である表現を使ってしまっているという事をお話ししました。

急に、今後”Please”を使う事が怖くなりませんか?

後ろが命令形にならなければ大丈夫です。その為に、代わりにより間違いなく敬語・丁寧語を作れるこれら3つのやり方に慣れていきましょう。

自分の中で頻出になると予想される例文を作ってしまって、それらをマスターしてから応用していくのでもいいかもしれませんね。難易度は①が最も易しいので、まずは”Would”と”Could”から始めましょう!

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