意外と知られていない”address”が動詞として使われている事
「Eメールアドレス」や様々な書類に記載されている「住所」の欄など、誰もが知っている「address = 住所」の意味ですが、実は海外でネイティブスピーカーに使われる”address“には多数の意味があります。
とりわけ、動詞として使われる場合の”address”を知らない日本人が多い事に気付きました。
確かに学校で習っていないかもしれないですね。
この章では、“address”をネイティブスピーカー達が実際にどのように動詞として使っているか、4つの例を紹介します。
どれも日常的に頻繁に使われる表現であり、知ってさえいれば役に立つはずです!
“address”の動詞使い4選
問題を対処する、熱心に取り組む
まずは「問題に対応する」や「物事に熱心に取り組む」という意味で、海外で暮らしていると本当によく使われていることが分かります。
例えば企業のカスタマーサービスに何かを依頼した場合、技術部門預かりになるとこのように言われます。
“Our technical support team will address this matter.”
「私達のテクニカルチームがこの問題に対応します」
自分の意見や態度を表明する場合などにも
“I believe that we should address the global warming immediately.”
「今すぐ、地球温暖化に熱心に取り組むべきだと思います」
他にも同じように「問題や物事に対処する」という動詞には以下の単語も挙げられます。
- tackle
- deal with
- cope with
- handle
演説する、誰かに話しかける
2つ目の意味は、「誰かに向かって話しかける」という意味です。
日本語に訳す場合は「演説する」や「説教する」、「警告する」など、その状況や内容によってニュアンスが変わります。
例えば、政治家などがマイクの前で演説する場合には以下のように言えます。
“The candidate of the U.S. president started addressing an audience.”
「米大統領候補の演説が始まった。」
ポイントは、”address“という動詞の後ろに目的語である”an audience“を「V+O」の形で使う所ですね。
また一般的な日常使いにも用いられます。ここでも”address”の後ろには話しかけた「誰に」が目的語として続きます。
“He addressed the participants of the business conference next by next.”
「彼はそのビジネスの会合の参加者に次々と話しかけた」
そもそも英語で話しかけるために文章が作れないと思っているあなたには、こちらの章をおススメします。主語+動詞の形をいかに簡単に作るか!です。
呼ぶ
3つ目の意味は、肩書や「~さん、~君」などの呼び方についてです。
“Because our lecturer is a PhD holder, she is addressed as Dr. Smith by us.”
「私達の講師は博士号を持っているので、皆からスミス博士と呼ばれています」
“How should we address the Japanese prime minister ? Shushou or Souri?”
「日本の総理大臣の事は何と呼べばいいでしょうか?首相?総理?」
会社の上司や取引先の人達の肩書をどのように呼べばいいか?と周りの人に尋ねる場合などに有効ですね。
宛名を書く、~宛に送る
最後は「(カードや手紙の)宛名を書く」、または「〇〇宛に送る」という意味です。
“We put only cards addressing both of us on the fridge.”
「私達両方に宛てられたカードだけ冷蔵庫に貼ります」
名詞としての”address”の他の意味
名詞としても「住所」以外の意味があるので、代表的な2つについても追記します。
1つ目は「宛名」という意味です。
上の動詞の例の中にもありましたが、例えばカードや手紙などの送り先の事ですね。
“The address of this card is, ummm, John.”
「このカードは…、ジョン宛です。」
2つ目は「挨拶の言葉」「演説」という意味です。
これも上の動詞の例に出てきた使い方の名詞版です。
結婚式やビジネス集会における「まずは○○さんから一言」といった挨拶や、政治家などが聴衆に向けて話をする演説の事です。
“I was asked to give the complimentary address for their wedding ceremony.”
「彼らの結婚式で祝辞を頼まれました」
“I have just watched the prime minister’s address on TV.”
「今ちょうどテレビで首相の演説を見たところです」
また同じように、複数の意味を持つ簡単な単語である”date“について、英語圏では必須の”play date“についても解説しています!
このシリーズでは、このような「知ってさえいれば、聞くのにも話すのにも困らないネイティブ表現」をどんどんシェアしていきたいと思います。
アルファベット順で辞書的に参照できるよう、一覧を作成しましたので、是非ご活用ください。
他にも色々な『Native英語を話したい!』シリーズを展開していきますね!