誰もが知っている英語の「ありがとう」にも文法ルールが
英語を勉強している人で”Thank you.”を知らない人はいないでしょう。
しかし、「ありがとう」という表現は、他にもたくさんあります。
そして、カジュアルな表現とフォーマルな表現の違いや、場面毎の使い分けが必要な事など「ありがとう」に関して知らない事もまだまだあるのではないでしょうか?
この章では、もしかしたらまだ知らないかもしれない「ありがとう」のボキャブラリーバラエティーや文法のルールについて、あなたが再確認できるように取り上げてみたいと思います。
フォーマルかつ丁寧な「ありがとう」
「先日はありがとうございました。」
日本語の表現から察するにビジネスの場なのか、それとも目上の誰かに対するお礼なのか、とても丁寧なお礼ですよね。
シチュエーションとしては、丁寧に「ありがとう」を言う場面だという事が分かりました。
ではそうした場面では”Thank you”という表現は使えないのでしょうか?
そんな事はありません。フォーマルなビジネスの場であっても、例えばこういう表現が可能です。
“I would like to thank you for your great help.”
「あなたの多大なご協力に感謝いたします」
そして他にも丁寧に「ありがとう」と言いたい時のボキャブラリーとしては以下の単語が挙げられます。
- “thankful”
- “appreciate”
- “grateful”
これらボキャブラリーを駆使すればフォーマルの場であっても適切に「ありがとう」の気持ちを伝えられますね。
しかし、ここで一点文法的に注意しなければならない事があります。
それは、「先日はありがとうございました」というこのお礼が、何に対してのお礼であるか?という対象についてです。
「先日は、何にありがとう?」
日本語の特徴の一つですが、主語がとても曖昧ですよね。「あれ」とか「それ」とかの指示語も多いですし。
「先日はありがとうございました」も、以下のような推測ができますね。
- 「先日は、お越しいただきありがとうございます」
- 「先日は、お時間を作ってお会い頂きありがとうございます」
- 「先日持ってきていただいたお土産ありがとうございます」
- 「先日わざわざお手伝い頂いた事ありがとうございます」
ポイントとしては、何に対するお礼なのかが最重要であるという事です。
なぜなら、「ありがとう」の対象が人なのか、物事なのかによって使う単語が変わってくるからです。
まず、基本的に”Thank you“と言う時と”thankful“を使う時は、「ありがとう」の対象は人ですが、物事にも使う事ができます。
“Thank you very much.”
“I am thankful for you.”
次に「ありがとう」の対象が物であったり、誰かが何かをしてくれた物事である場合に”appreciate“や”grateful“を使う事ができます。
“I greatly appreciate that you helped me on the other day.”
「あなたが先日手伝ってくれた事に心から感謝しています」
“I am grateful to you for your great help.”
この違いのポイントを把握してさえいれば、使い分けも難しくないですね。
また、丁寧な英語のスピーキングに関しては、こちらの章が参考になると思います!お時間があれば是非!
カジュアルな「ありがとう」
では、逆に親しい友人同士や家族の間で使う様なカジュアルな「ありがとう」にはどんな表現があるでしょうか?
そのほとんどは日常使いのスラングになりますね。
- “Thanks”
- “Many thanks”
- “thx”(テキストなどで)
- “Cheers”
- “Ta”(オージースラング)
親しい間柄で使い合うと、より親しみがますという効果は確実にありますね。仲間意識、共同体意識を共有しますので!
これであなたも「ありがとう」マスターですね。
このシリーズでは、このような「知ってさえいれば、聞くのにも話すのにも困らない表現」をどんどんシェアしていきたいと思います。
アルファベット順で辞書的に参照できるよう、一覧を作成しましたので、是非ご活用ください。
他にも色々な『知らなきゃ困るネイティブ英語』を展開していきますね!