知らなきゃ困るネイティブ英語・”It’s OK.”はYes?No?
英語から日本語、日本語から英語に翻訳する時、本来の意味が誤解されやすい時があります。
最悪、全く逆の意味になってしまう、アレです!
最も有名な例としては、以下のような会話ではないでしょうか?
“Don’t you wanna help me out?“
「あなたは私を手伝いたくないのですか?」→「手伝ってくれない?」
“No, I don’t.“
「いいえ、手伝いたくない訳ではないです」→「もちろんいいよ」
これは、否定疑問文という文法で、”No”が「はい」の意味になると教えられます。
しかし、上記会話の最初の日本語訳を見れば、「手伝いたくないの?」→「いいえ、手伝いたくない訳じゃないよ」と「いいえ」である事が分かりますよね?
この否定疑問文については、これから二度と間違えずに済む答え方について詳しく解説している章があるので、お時間があれば是非!
こうした否定疑問文と同様に、海外で暮らしているとよく出会うというか、毎日使われるネイティブ表現に気付きます。
“It’s OK.”
なんてシンプルな文章でしょう。
でも正にこいつが、訳を誤解している人が引き起こす厄介の原因になるんです!
この章では、同じ様に多くの英語を勉強している人が訳を誤解していると思われる表現”It’s OK.”について、どのような誤解であるかを明確にしてみたいと思います。
読み終わったら、二度と間違えませんよ!
まずは以下の会話を見て、どういう訳になるか当ててみて下さい。
“Would you like a cup of coffee?“
“It’s OK.“
「コーヒーいかが?」という問いに対しての答えですが、これは”Yes“でしょうか?“No“でしょうか?
正解は“No“です。
日本語でも断る時に「あ、大丈夫です。」って言う時無いですか?
後ろにもう少し表現を続けると、より分かりやすくなります。
“It’s OK. I cannot drink coffee.“
「大丈夫です。私はコーヒー飲めないので。」
この他にも下の例のような言い方があり、全部同じ意味です。
- “I’m OK. Thanks anyway.”
「私は大丈夫です。ありがとうございます」
- “Actually, I’m fine.”
「あ、私は大丈夫です」
- ”I’m all right.”
「私は大丈夫です」
それではもう一つ、以下のTutor(家庭教師)と生徒の会話を見てみましょう。
”So, let’s get started now?“
“It’s OK.“
この場合、「さぁ、始めましょう」と言ったTutorが”It’s OK.”と言われたら、どう感じると思いますか?
きっと混乱すると思います。
「あ、大丈夫です」と言われている訳ですから、「え?Tutorしなくていいって事?」「OKの意味で言ったって事?」と判断がつかなくてもしょうがありませんね。
結論を言うと、この生徒側の答えは間違っている事になります。
では、どう言えばいいのか?”Yes”の意味で答える時は、以下の様な表現です。
- “Yes, Thank you.”
- “Sounds good.”
- “Sure, OK.”
- “Alright! Bong!”
自分では「はい」と言っているつもりでも、まるっきり逆の意味で伝わっている事になる表現には注意が必要です。
逆に言えば、その違いを知るだけで、されなくて済む誤解を避ける事ができますね!
“I’m all right.“とか”Alright! Bong!”など上記の例にも登場している”all right“ですが、”alright“との違いや、日本人が誤解している意味などについて解説している章があります。お時間があれば是非!
このシリーズでは、このような「知ってさえいれば、聞くのにも話すのにも困らない表現」をどんどんシェアしていきたいと思います。
アルファベット順で辞書的に参照できるよう、一覧を作成しましたので、是非ご活用ください。
他にも色々な『知らなきゃ困るネイティブ英語』を展開していきますね!