知らなきゃ困るネイティブ英語・月曜日の憂鬱 “Mondayitis”
留学や海外就職をすると、現地で交わされる英語表現や単語の数々に直面します。
それら人々の間で交わされる話し言葉や、新聞・ニュースに登場する言葉には、日本の学校では教わっていない、日本の教科書では勉強していない、いわゆる生きた言葉がたくさんあります。
中でも定番の表現というのは、会話の中でかなり頻繁に使われますので、知ってさえいれば問題無いし便利ですが、知らないとただ知らないという結果になってしまいます。
この章では、そんな定番の一つ、”Mondayitis”について、その意味とどのように使うのかを知り、便利に使ってもらえればと思います。
皆さんは日曜日の夕方に、「あー、また明日から仕事かぁ」と憂鬱になる『サザエさん症候群』なるものの経験はありますか?
そして、実際に翌日月曜日に仕事に行くのがもうだるくて、かったるくて、やる気が起きない、なかなかエンジンがかからない、最悪鬱になっちゃうなど、新しい週を始めるのに気持ちが追い付かない事もあるかもしれません。
この気持ちを、英語では “Mondayitis“と言います。
どちらかと言うと米語というより、英語の表現だと思われますので、アメリカではあまり使われないかもしれませんね。
日本語に訳すと何でしょう?「月曜病」かな?
例文を挙げると、以下の様な感じでしょうか。
“I feel down this morning… Maybe having too much fun at the Sunday BBQ yesterday.“
「今朝は気持ちが落ちてて…。昨日の日曜BBQが楽しすぎたかな」
“Yeah, no wonder. Mondayitis, isn’t it?“
「うん、分かる。月曜病だね?」
これは、海外あるあるかもしれませんが、この月曜病と単なる前日の飲みすぎによって、労働者の権利として認められている”Sick leave“と呼ばれる休暇を月曜日に取る人の多い事…。あいつも休み?あいつも?みたいな事が各オフィスで度々見られます。
そういうニュアンスもあってか、子供達にはあまり使われているのを見た事がありません。あくまで、働いている大人達の間でのみ交わされる英単語だと思われます。
また、この”Monday“の後にくっつく“-itis“はそれだけで「病気の、~狂」という意味があります。辞書で引くと”disease characterized by inflammation“(炎症性疾患)という感じですね。
ですので、”Monday+itis“で「月曜病」の様に、自由に「単語+itis」の形で造語を作って遊んじゃう事も可能です。
例えば、こんな文章が作れますね。
“You play golf five days a week!? God, you must have a bad case of golfitis.“
「週5日もゴルフしてるの⁉重症のゴルフ病(狂)だね」
または、これは米語に多い表現のようですが、一方的な片思い的恋煩いの事を”oneitis”と言います。
“You keep on talking about Anna. Don’t you think you have a terrible oneitis?“
「アナの話ばかりしてるね。酷い恋の病だと思わない?」
是非、友人同士で仲間内でしか使われない造語を作って、親睦を深めてみてくださいね!
このシリーズでは、このような「知ってさえいれば、聞くのにも話すのにも困らない表現」をどんどんシェアしていきたいと思います。
アルファベット順で辞書的に参照できるよう、一覧を作成しましたので、是非ご活用ください。
他にも色々な『知らなきゃ困るネイティブ英語』を展開していきますね!