カタカナ発音が阻むいい発音の壁。”th”は「ズ」じゃないですよね
TOEICで900点を取れる人が、英語は話せない。そんな事があるのでしょうか?
山のようにあるんです!
プロ英語コーチが分析する「テストは得意でも英会話はできない」理由については、こんな原因だからです。
そこでスピーキング力に自信が無い人のために、発音が難しいけど、英会話で実践使用の頻度が高い単語を中心にシリーズで紹介し始めました。
誰からも習っていない発音は、知らないから聞けないし、話せないだけです。
知ることによって自分自身のスピーキング力を向上させ、同時にリスニング力も高められるので、まだ知らない人との差別化ができちゃいます!
この章で紹介するのは、【リズム rhythm】です。
こうして並べてみると、はじめから絶対に「ズ」じゃないだろうって思いますよね。
なじみがなくても恥ずかしくても、英語の発音に寄せていく
特に日本国内で英会話を勉強している人に見られる傾向として最も多いのが、
抑揚をつけて話すのが恥ずかしい
ではないでしょうか?
中学・高校での英語の授業では、よりそれが顕著なことでしょう。
気持ちは分からないでもないですが、本当に英語を話せるようになりたいのであれば、真っ先に捨てなければならないマイナス要因です。
そして抑揚と同じくらい多いのが、
“R”の舌を巻く発音や、”th”の舌を噛む発音、”f”や”v”の下唇を噛む発音を実践するのが恥ずかしい
この弊害の典型的な例が、今回の【rhythm】です。
ポイントはカタカナに引っ張られずに、しっかりと英語読みするという事ですね。
発音のしかたは、こうなります。
口をすぼめた「ウ」の形から、いわゆる”R”の発音で始めて「リ(↑)ドゥム(↓)」
Pronunciation Guideさんの動画から、実際の発音を確認してみましょう。
カタカナで正確には書けないので「ドゥム」と書きましたが、この「ドゥ」の音は”They“とか”them“とかの濁る”th”の音と同じです。
発音記号で書くと「ð」←これですね。
この”th“の発音がどうしても上手くできない人は、そのための裏技を用意しています!詳細はこちらから。
実際に発音するイメージを例文から掴んでみる
では、実際に英会話中に出て来そうな表現から、どのように発音すべきかを確認しましょう。
同時に聴いてすぐに理解できるようになる、リスニング力アップというおまけもついてきます!

“I like listening to music with mellow rhythm.”
「メロウな(まったりした)リズムの音楽を聴くのが好きです」
これをどのように発音するかのイメージは以下の通りですね。
「アイ ライク リスニングトゥミューズィック ウィドゥ メロウ リドゥム」
それぞれの「ドゥ」のところは濁った”th“です!
「生活のリズム」や「体のリズム」も【rhythm】?
また、日常会話の中で、音楽的な【リズム】という使い方以外に、
「生活のリズム」、「体のリズム」と言ったりしますね。
では、これらも 【rhythm】 で表せるでしょうか?
答えは「否!」です。
これらを言いたい場合は、より具体的な表現になります。
例えば、

”Because I messed up my nights and days, I’ve been out of it.”
「昼夜逆転してしまっていて、体がシャキッとしない」
または、

I need to get back into a good sleep routine because I went to bed very late last night.
「昨晩は寝るのがとても遅かったので、元の良い睡眠習慣(リズム)を取り戻さなきゃ」
まとめ
会話の中で【リズム】を使い分けできるようになりましたね!
こうした知識は、リスニングにもスピーキングにも両方ともに役立ちます!!
こうした、発音で他者に大きく差をつけられる単語について、シリーズとして紹介しています。
紹介する単語の数が増えてきたので索引を作ってみました。
興味のある単語の発音を理解して、まだ知らない人との差別化に使ってくださいね!