カタカナ英語発音脱却の第一歩は、拍(リズム)とリエゾンの理解から

2-3. 通じる発音を覚えたい!
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カタカナ発音脱却のコツ、3つのステップ ②~発音する拍の秘訣~

日本語と英語で全く違うんだなぁと実感するのは、拍(リズム)の違いです。

英単語一つ見てもはっきり分かる拍(リズム)の違いが、通じない発音の大きな理由の一つです。

カタカナ発音脱却のコツ、3つのステップ】の①でお話しした通り、アクセントの強弱の置き方、イントネーション(抑揚)の大きさを意識し、

フラットな日本語からどうやって変換していくかがカギでした。

(もしまだお読みになってなければこちらから是非!)

ここが最も通じるかどうかの分かれ道になると思っていますが、同じ位重要なのが今回2つ目としてお話しする発音の拍の違いについてです。

この章では、

一、日本語と英語ではこれだけ読み方の拍(リズム)が違う
二、だからこそギャップを修正さえ出来れば通じる発音になる

この二点について示唆してみたいと思います。

日本語と英語の拍(リズム)の違い

まず大前提になるのが、日本語と英語では拍(リズム)の感覚が全く違います

ここがまず最難関で引っかかる所なのですが、仕組みさえ分かれば全く大丈夫、簡単です!
これを知ってるかどうかで発音上達の速さは絶対に異なります。

このブログ全体で何度も使っている例ですが、また「マクドナルド」を例にとりますね。

日本語で発音する「マクドナルド」のリズムは

タタタ・タタタ」と6音節です。

この「タ」一つの事をシナブル(音節)と言うのですが、日本語の場合は6音節になるわけです。
これは日本語の特徴で、全ての音、一つ一つが音節になります

一方、英語での”McDonald’s“の発音は、「ダ」にアクセントを置いて

「マーノーズ」であり、「タタ(↑)ータ(↓)―」という3音節です。

母音の数をカウントすれば、それがほぼそのまま音節数なります。

比べてみれば、6音節と半分の3音節ですから、全く異なるリズムであると言わざるをません。

では、もう一つ例をあげてみましょう。

「駅」という意味の「ステーション」は、日本語では伸ばす音も1音節にカウントするので、

「ス・テ・-・ショ・ン」の5音節です。

一方、英語の”station“には母音が3つ入っているので

“sta・ti・on”、リズムで言うと「タータタ」と3音節(3拍)です。

このリズムの違いがカタカナ発音を生み出している原因の一つなのです。

ここを修正するだけで、リスニングにもスピーキングにも大きく影響するはずです

サイレントeは1拍

カタカナ発音脱却のコツ、3つのステップ】の3つ目で、フォニックスの発音ルールから、最低限必要な母音の発音について説明しています。

(こちらからも読めますので是非!)

この中で詳しく説明していますが、英語の母音には、発音しないサイレントe」または「マジックe」と呼ばれるスペルがあります。

  • game(ゲイム)
       
  • take(テイク)
       
  • cake(ケイク)
        
  • date(デイト)

これらの単語は最後のeを発音しないので、英語では1音節になります。

一方の日本語は「ゲ・ー・ム」、「テ・イ・ク」、「ケ・ー・キ」、「デ・ー・ト」と全て3音節ですね。

最後の「子音+e」を大きくはっきり発音するか、発音しないかが分かれ道です。

  • 強く発音すると…、「ゲ・エ・ム」という感じの、強い3音節の日本語カタカナ読み
       
  • 発音しないと…、「ゲイ」としか聞こえない1音節の英語読み

このようにそれぞれの発音が更に遠い存在になってしまいます。
いくら正しくスピーキングしているつもりでも、通じにくいわけですよね?

リエゾンの理解の重要性

次は発音の拍(リズム)を考える上でとても重要なリエゾンと呼ばれる音節の変化についてです。

日本ではなぜかフランス語のリエゾンという言葉の方がポピュラーに使われているようですが、英語では”Linking” 「リンキング」と呼ばれるので、英語を勉強しているあなたはリンキングで覚える方がいいと思います。

いくつかパターンがあるので代表的なものを見ていきましょう。

子音と母音が繋がる

リンキングとは何かを話す時にポピュラーな例として、一度はあなたも聞いた事があるでしょう。

チェキラッチョ

ラッパーを真似する時の代表フレーズですね。
これは英語で書くと以下の通りです。

“Check it out, yo”

「チェキラッチョ」は、リンキングされた音を、聞こえるままカタカナにしたらこうなりますね。

  • Checkの”k”とitの”i”がリンクして一つの音になって「キ」
     
  • itの”t”とoutの”o”がリンクして一つの音になり、さらにら行化して「ラ」
      
  • outの”t”とyoの”y”がリンクして一つの音になって「ッチョ」

全部繋がって「チェキラッチョ」ですね。

ちなみにこの時の”yo”に特に意味はなく、ラッパーの表現の一つです。

前に来て“yo, check it out.”だと「ヨゥ、チェキラ」ですね。最後が「ラウト」とならないのは次に紹介する「最後の子音は発音されない」法則です。
   
   
他にも例を挙げればたくさんあるのですが、代表的なものの一つで

「黙れ」の意味で「シャラッ(プ)」って言いますよね。

これは”Shut up“です。”t”と”u”が繋がり、ら行化して「ラ」ですね。

誰かがよく言ってた「シェケナ、ベイベー」も同じパターンですね。

英語では“Shake it up, baby“です。

ビートルズの名曲”Twist and shout“の中でも”Shake it up baby now“というフレーズがあります。
直訳は難しいですが「ノッていこうぜ」みたいな感じです。

使用頻度の高いリンキング

会話の中で使われる頻度が多いリンキングは、”a”や”an”、”the”といった冠詞と、”have”と一緒に使われるパターンです。

例えば代表的な所では、以下の様なフレーズを毎日使うのではないでしょうか?

  • Have a good day!
    「ハヴァグッディ!」
      
  • I have a pen.
    「アイ ハヴァペン」
       
  • Have you been to Japan?
    「ハヴュビン トゥ ジャパン?」

このようにほぼリンキングされるので、“have”を使う時は意識して発音しましょう。

最後の子音は消えがち

いくつかリンキングにおいて傾向があり、感覚的にはあなたも既に知っていると思います。

“d”や”k”、”p”、”t”で終わる単語の語尾は、発音されない事が多い

その代表的なものは”can’t“ですね。

I can go out now.” 、”I can’t go out now.“をサラッと言われても、発音のみからでは判別するのが難しいです。
あえて”can NOT“と強調するか前後で判断するしかないです。
   
   
“t”の例では”cat“などもそうですね。

日本語読みの「キャット」は「タッタ」と2音節になりますが、英語では「キャ」という感じで1音節になり、“t”の口の形はつくるものの発音しません
    
   
または、”d“の例を挙げると、”Good morning.“もそうですね。

「グッモーニン」と聞こえますよね?

それは“Good”の”d”と”morning”の”g”の最後の子音が、それぞれ発音されていないからです。
   
   
あとは“~ing”の”g”もほとんど発音されません。

きっとこれも、感覚的にあなたは気付いていますよね。

“~ing”で終わる場合でも、”g”は発音せずに終わります。

I was sleeping.“ 「アイ ウァズ スリーピン」です。

同じ子音が1つにまとまる

リンキングのパターンで同じアルファベットが続く場合は、一つにまとまって繋がるケースもあります。

例えば”leave“を使う場合の例文です。

“I’ll leave to school soon.”「すぐに学校に行きます」

この場合は「アイル リーヴ」ではなく「アイリーヴ」となります。

“I’m going to leave soon.”と同じですが、”will”を使うと”L”が重なって一つになります。

ここできっとあなたは、「ではどうやって未来 (I’ll leave) なのか現在 (I leave) なのかを区別するの?」と疑問に思う事でしょう。

この点はネイティブスピーカーの友達に聞いて、その答えにめちゃめちゃ納得したのでシェアしますね。彼は一言、

「だって、未来の事にしか使わないじゃん」

確かに”leave“は直近の未来の話として使いますよね。ならば、ほぼ未来の事を言っているのだから自動的に”I’ll leave“と言っているのだろうと思うそうです。

同じパターンだと、”learn“もそうですね。

・今している習い事の話・・・”I’m learning basketball.

・これから習うつもり・・・”I”ll learn basketball.

なるほど、どちらか二択ですね。

“I learn basketball.”とは、確かに言いません。
  
   
他にも、”g”が重なるパターンで言うと、

I’m plaing golf.” は「プレインゴゥフ」となります。

「プレイング ゴルフ」にはならず、リズムは相当変わっていますね。

結論~英語のリズムとリンキング、まずはリスニングから~

この章では、なぜ日本人にとって英語の発音やリスニングが苦手なのか?

その理由の一つは英語と日本語の拍(リズム)の違いにあると説明してきました。

その大部分は発音されない子音がある事や、リンキングで音が繋がり拍が減少する事によってもたらされます。

是非シリーズにした3つのステップを実践してみる事で、あなたの発音がネイティブスピーカーのそれに近づけられるか試して欲しいと思います。

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しかし、もし初めから上手く発音するのは難しいなと感じたら、まずはこれらの理解をリスニングに活かしてみて下さい。

アクセントや抑揚、フォニックスの基本、そして今回のリズムを意識して相手の発音がより理解できるようになった時、あなたは更に自信を深めてスピーキングにもチャレンジできるでしょう!

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