出川哲郎さんの英語の発音に「はぁ?」と聞き返す高圧な外国人
タレントの出川哲郎さん。イッテQの人気企画、海外で英語でおつかいのコーナー面白いですよね?
見ず知らずの外国人に「ソーリーソーリ―」って話しかけてオリジナルの英語を投げかけていく姿勢は、たまに心から尊敬します。
そして、彼の話を優しく何とか理解しようとしてくれる人もいれば、「このサル何を言ってるんだ?ちゃんと英語位話せ」という態度の人もいる事に気付くと思います。
テレビの編集が入っているとはいえ、実生活でも同じような違いは存在します。
もしあなたが英語で話しかけた外国人から、何言ってるか分からないんだけどという少し歪めた顔で「はぁ?」と面倒くさそうに聞き返されたらどうしますか?
あやふやな笑顔を作り小さな声で”Sorry”と言って、その場を立ち去ってしまいますか?
話しかけた理由は達成できないでしょうし、その後も委縮してしまって次の勇気を持ち辛くなってしまうのではないでしょうか?
- そもそも発音が上手くできない原因は何なのか?
- その困難をどう乗り越えていければよいか?
この章ではこの2つの問いに対し、弥助の実経験に基づき、セオリー的なアプローチと精神的なアプローチの両面から解決してみたいと思います。
発音を学ぶ事は、発音の違いを知る事から
日本の英語テストにおける発音に関する問題って、なぜか問い1か問い2で、大抵4~5択問題で、100点満点中の5点とか10点の割合でしか出されないから、余り重要視していない人って意外と多い気がします。
自分もそうでしたから…。
でも発音を学ぶ事って、とってもとっても大事です。
どれだけ簡単でしっかりと意味も分かっている単語でも、発音が違うと通じなくて、とてもへこみます。
よく言われるRとLの発音の区別とか、THの舌を噛む発音、FやVの下唇を噛む発音など、日本語に無い発音が難しいのは当たり前です。
ですがやはり、まずはその基本を出来る所から実践していきましょう。
常に大事なのは「恥ずかしがらない」事です。よく大げさにパロディ化して下唇を噛む発音を笑いのネタにしますが、とにかくそうしなければ通じないのです。
何となくではなく、思いっきりそうしなければ通じないのです!
帰国子女が日本で英語を話している時に、彼ら彼女らの発音が大げさに聞こえたりした経験は無いですか?鼻についたりしますか?でも、そうしないと通じないんです!
あ、そしてアクセントが違っても通じにくい時があります。
実際に経験した例でお話しすると、レンタルビデオ屋に友人から勧められた映画を借りに行った時の事。映画のタイトルは”The Mexican“です。
自分で探せなかったので、もう海外暮らしに慣れてきていた自分は躊躇なく店員さんに聞きに行きます。しかし、何度言い直しても通じません。
とにかく通じないのです。
店員さんがいい人で、気長に付き合ってくれたお陰で、ブラッド・ピットとジュリア・ロバーツが主演という情報から予想し、何とか見つけてくれたのですが、彼女が言った一言は、
“A-ha, The Mexican!”
今まで、何度も何度も”The Mexican”と言ってきた自分は、彼女の一言で一気に納得です。
何故なら、彼女のアクセントは前で、自分は後ろにアクセントを置いて発音していたからです。
正しいアクセントは「メキシカン」、自分が言い続けていたのは「メキシカン」。この差が通じない理由でした。
アクセントの位置も、正しい位置を覚えなくてはなりませんね。
また発音に関しては、他にも考慮しなければならない注意点があります。
- 単語と単語を繋げて発音すると全然違うように聞こえるリエゾン
- “Water”を「ワラ」と発音する国、「ウォター」と発音する国があるという地域差
逆にこれさえ練習すればより早く英語を話せる+聞き取れるようになるという学習の手順については、他の章で改めて詳しく扱いたいと思います。
「はぁ?」と見下して聞きかえす人への対処法は?
正しい発音を身に着ける事によって、自分のスピーキング力を飛躍的に伸ばすことができます。
では、どうすればいいかというと、実践あるのみです。
上記で触れた例でも、”Water”みたいに地域によっても同じ単語の発音が違う場合は、自分が暮らすその土地の発音に馴染むしかないのです。
その為には、失敗を恐れずに積極的にその土地の人達の会話に耳を傾け、自分から話しかけて通じるかを検証していく以外ありません。
自ら留学や海外就職を志したのだから、それ位トライするのは当たり前とは言え、初めはなかなかハードルが高いものです…。
特に、ネイティブスピーカーに「は?」と見下されながら聞き返されたら、心が折れて次のチャレンジに繋げていくのに腰が重くなるかもしれません。
具体的なアドバイスとしては、国際的な環境に慣れている人を見極めて話しかけていく、です。
英語のネイティブスピーカーでも英語しか話せない人と、第二外国語、第三まで話せる人とでは、英語が母国語ではない人達への対応が全然変わってくるものです。
ここは本当に人に依ります。
自分自身を国際的な環境に置いている人は、以下の特徴が顕著です。
- 世界中の人が皆英語を話すとは限らない事を当然知っています
- 自分も第二・第三外国語で苦労した事で、英語を学んでいる過程の人に、より優しく出来る傾向があります
まぁ、”snobby”(お高くとまっている)な奴もいるので、皆がそうかというと言い切れませんが、確率は高いと思いますので、最初に話しかける相手をこの観点から見極めてみてください。
ちなみに目次に上げたように、発音が間違っていて通じない時に「はぁ?」とちょっと威圧的に聞き返してくるような奴は、英語しか話せない人や、外国人に接した経験に乏しい人にいがちです。
その場だけの付き合いならただ流せばいいですが、同じ学校や職場にいるなど長く付き合わざるを得ない状況なら、はっきりと言った方がいいと思います。
もしかしたら喧嘩になるかもしれませんが、こちらが文句を言わなければ向こうから態度を改める事はありません。
長い期間ストレスにさらされる位なら、初めにガツンと言って舐められないようにしなければなりません。その時に言う言葉はこれです。
「じゃあ聞くが、お前の第二外国語は何だ?話してみろ。こっちの英語はお前の第二外国語よりマシだと思うぞ」
結論~あなたこそ、真の国際人!~
自分自身が外国語の習得に苦労した経験を持つ人は、他のどの国から来た人にも優しくできます。
海外に出るという事は、色々な多様性を目にし、理解し、受け入れるというプロセスを経験する事です。
きっと他の人に優しくできるあなたは、そのプロセスを経て、実際に様々なそうした差異についての知識に溢れ、自信に満ちていると思われます。
例えば、韓国人は”F”の発音が苦手というか、出来ない人が多いです。パピプペポに近い発音になるので、”If”で始まる文章などは「イプ 何々~」と聞こえます。
でも、これはあなたが知っているか知らないかの違いで、「そうそう韓国人はイプだよね」と、何の問題もなく聞き取れる余裕があなたの器を大きくしてくれます。
マレーシア人が”Yes”や”No”の後にラーをつけて、「Yesらー」「Noらー」と言っていても、そういうものだよね、と分かっていれば、一緒に真似して楽しめます!
そうです、そういうあなたこそが真の国際人です。
「はぁ?」と聞き返してくる奴には、「お前は国際的な経験が足りないね」と逆に見下してやればいいのです。英語を話せる人が一番偉いなんて事は無いのですから。
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