ここに気づけば、聞き取れる!【実際にドラマで使われているネイティブ表現をマネる】
日本語の日常会話には、「あざす!」「お疲れ様でーす!」「これヤバくない?」など、日本語を学ぶ外国人が授業で習わない表現がたくさんありますよね?外国人は先生から習っていない以上、「あざすハ、ナンデスカ?」となるでしょう。
全く同じように、英会話力を伸ばそうとしている日本人も、これと同じ難しさに直面しているのが現状です。
だからこそ、ネイティブスピーカーが実際に使う表現に親しんでしまえば、リスニング力は一気に伸びるはず!なぜなら、映画やドラマを観ても分かるように、日常会話で頻繁に使われているからです!
「Elephant in the room」の基本的な意味と使い方
「Elephant in the room」という表現は、「部屋の中の象」という直訳の意味とは異なり、英語で「みんなが気づいているが誰も触れたがらない大きな問題や話題」を指します。この表現は、避けられないほど明白でありながら、話し合われていない問題を示すために使われます。
例えば、会社の会議で財政問題が深刻化しているのに誰もその話題を持ち出さない場合、こう言うことができます:
例文:
We need to address the elephant in the room: our financial crisis.
我々は無視し続けるわけにはいかない問題、つまり財政危機について話さなければならない。)
文脈による意味の変化
「Elephant in the room」の意味は文脈によって微妙に変わることがありますが、基本的には「無視できない問題や話題」を指します。以下はその例です:
- 家族の集まり: 家族間で避けられているデリケートな話題について話す場合。
- 職場の会議: 組織内で誰も触れたがらない問題を指摘する場合。
- 社会的な集まり: 社会問題や政治的な話題について誰も話したがらない場合。
例えば、家族の集まりで両親の離婚が話題になっていないとき:
Let’s talk about the elephant in the room: Mom and Dad’s divorce.
ここでは、「elephant in the room」が両親の離婚というデリケートな話題を指します。
「Elephant in the room」の類似表現
「Elephant in the room」と同じような意味を持つ表現はいくつかあります:
- “The 800-pound gorilla”
- “The skeleton in the closet”
- “The big issue”
- “The unspoken problem”
これらの表現はすべて、みんなが気づいているが誰も話したがらない問題や話題を指すために使われます。
ドラマ「Prison Break」での使用例
人気テレビドラマ「Prison Break」でも「elephant in the room」という表現が使われています。マイケル・スコフィールドがリンカーン・バローズと、避けられない問題に対して正面から向き合う必要があることを話しているシーンです。
シーズン2、エピソード7「Buried」
Michael: We can’t keep ignoring the elephant in the room, Linc. We need to talk about what happened.
(マイケル:気持ちは分かるが、我々はこの問題に向き合わなくてはならない、リンカーン。何が起きたのかを話し合うんだ。)
まとめと練習問題
まとめると、「elephant in the room」は、明白でありながら誰も触れたがらない問題や話題を指すための便利な表現です。文脈によってその意味は微妙に変わりますが、基本的には無視できない問題を示します。類似表現も覚えておくと、英語の表現力がさらに広がります。
練習問題:
- 「Elephant in the room」は一般的に何を示しますか?
- 「Elephant in the room」の意味は文脈によってどのように変わりますか?
- 「Elephant in the room」が使われたポピュラー文化の例を挙げてください。
- 「Elephant in the room」と同じ意味を持つ他の表現を3つ挙げてください。
答え:
- 「Elephant in the room」は一般的に、「みんなが気づいているが誰も触れたがらない大きな問題や話題」を示します。
- カジュアルな状況では家族間のデリケートな話題、職場の会議では組織内の問題、社会的な集まりでは社会問題や政治的な話題を指すことがあります。
- ドラマ「Prison Break」シーズン2エピソード7で、マイケル・スコフィールドがリンカーン・バローズに対して「elephant in the room」と言っています。
- “The 800-pound gorilla”, “The skeleton in the closet”, “The big issue”の3つが「elephant in the room」と同じ意味を持つ表現です。
この記事が「Elephant in the room」という表現の理解を深める一助となれば幸いです。今後も新しい表現を学ぶ際には、その背景や使用例にも注目してみてください。