ここに気づけば、聞き取れる!【実際にドラマで使われているネイティブ表現をマネる】
日本語の日常会話には、「あざす!」「お疲れ様でーす!」「これヤバくない?」など、日本語を学ぶ外国人が授業で習わない表現がたくさんありますよね?外国人は先生から習っていない以上、「あざすハ、ナンデスカ?」となるでしょう。
全く同じように、英会話力を伸ばそうとしている日本人も、これと同じ難しさに直面しているのが現状です。
だからこそ、ネイティブスピーカーが実際に使う表現に親しんでしまえば、リスニング力は一気に伸びるはず!なぜなら、映画やドラマを観ても分かるように、日常会話で頻繁に使われているからです!
「sleep on it」の基本的な意味と使い方
「sleep on it」というフレーズは、「一晩考える」「熟考する」という意味です。この表現は、重要な決断や選択を急いで下すのではなく、時間をかけて慎重に考えたい時に使われます。直訳すると「その上で寝る」となりますが、実際には「一晩寝て考える」と解釈されます。
例文:
A: “Do you want to take the job offer?”
B: “I’m not sure yet. I’ll sleep on it and let you know tomorrow.”
(A:その仕事のオファーを受けるの?)
(B:まだ迷ってるかな。一晩考えてから、明日改めて話すよ。)
文脈による意味の変化
「sleep on it」は基本的に「一晩考える」という意味ですが、文脈によっては若干異なるニュアンスを持つことがあります。例えば、特に緊急ではないが重要な決定を先送りにするために使うこともあります。
また、ビジネスシーンでは、相手に対してすぐに決断を迫られる状況で、「sleep on it」を使うことで、考える時間を確保しつつも、相手に対して真剣に検討する意思を示すことができます。
「sleep on it」の類似表現
「sleep on it」と同じような意味を持つ英語の表現はいくつかあります。以下にいくつかの例を挙げます:
- Let me think it over: 「考えさせてください」という意味で、時間をかけて熟考することを示します。
- I’ll give it some thought: 「少し考えます」という意味で、やはり慎重に検討する意思を示します。
- I’ll mull it over: 「じっくり考えます」という意味で、ややカジュアルな表現です。
- I’ll take my time to decide: 「時間をかけて決めます」という意味で、焦らずに決定することを示します。
- I’ll ponder on it: 「熟考します」という意味で、やや堅い表現です。
ドラマ「SUITS」での使用例
「sleep on it」は、アメリカの人気テレビドラマ「SUITS」の中でも使用されています。以下はその一例です:
シーズン3、エピソード4「Conflict of Interest」
Harvey: “We need to decide on the merger offer.”
Jessica: “I understand. I’ll sleep on it and we’ll discuss it in the morning.”
(ハーヴィー:合併のオファーについて決定を下さなければ。)
(ジェシカ:分かっているわ。一晩考えて、明日の朝に話し合いましょう。)
このシーンでは、ハーヴィーが合併のオファーについて決定を急ぐ一方で、ジェシカが「sleep on it」と言って、一晩時間をかけて慎重に考える意図を示しています。
まとめと練習問題
「sleep on it」というフレーズは、日常会話やビジネスシーンで非常に便利に使える表現です。急いで決断を下さず、時間をかけて慎重に考えたいときに使われます。類似表現も覚えておくと、状況に応じて適切に使い分けることができます。
以下の練習問題で、このフレーズの使い方を確認してみましょう。
練習問題
- 以下の文を完成させてください:「I have an important decision to make, but I’m not sure yet. __________」
- 「I’ll sleep on it」と似た意味を持つ表現を2つ書いてください。
- 次の文を日本語に訳してください:「I’ll sleep on it and give you my answer tomorrow.」
練習問題の答え:
- I’ll sleep on it.
- Let me think it over. / I’ll mull it over.
- 「一晩考えて、明日答えをお伝えします。」
この記事が「sleep on it」の理解に役立てば幸いです。これからも英語の学習を楽しんでくださいね!